異業種連携で新サービス

不動産会社向けにオムニチャネル提供

既存型の印刷受注サービスが減少する中で、印刷業界ではあらゆるメディアを用いて顧客の課題を解決するソリューション・プロバイダーへの進化が求められている。その一つの方向性として、自社が強みとする市場に対し、異業種とコラボレーションした新たなサービス展開が考えられる。
石川県白山市の株式会社ウイル・コーポレーションはこのほど、不動産IT分野を牽引する株式会社レックアイと、不動産会社向け新サービスの開発で事業協力する。  ウイル・コーポレーションはマーケティングの視点も取り入れた不動産会社向けの販促サービスで多くの実績を積み重ねている。
住宅展示場の見学会案内DMでは、バレンタインに向けてチョコレート菓子の"詰め放題企画"を実施。2枚合わせになったDM上部を切り取ると手提げ型の紙袋になり、お菓子が詰め放題にできるよう設計した。折込チラシに"詰め放題企画"を実施したことで新規見込客の来場に成功し、通常の同様イベントと比べ1.5倍の集客率を記録した。
レックアイは、2010年に売買仲介支援システム『BMS(ビーエムエス)シリーズ』の提供を開始。「BMS」は、謄本管理、プロジェクト管理、営業支援、契約管理など業務に必要な全ての機能をパッケージ化し、大手特有の組織階層に合わせた細かい権限設定や、ワークフローに対応する。
今回、両社が培ってきた不動産業界向けのソリューション提案力、印刷技術と紙媒体のマーケティング力を結集し、不動産会社がこれまでリーチできなかったターゲット層への販路を拡大し、収益拡大に向けたオムニチャネル型集客サービスの開発を行う。またレックアイの基幹系業務システムと印刷発注機能を連携しシームレスにDMやチラシ印刷を行うサービスも展開していくという。

イベント情報&業界ニューストップへ