埼玉県教育委が学習支援にクラウド採用

未来を拓く『学び』プロジェクトでアクティブ・ラーニング

ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社Classi(クラッシー)は、埼玉県教育委員会が全国に先駆けて進めている「アクティブ・ラーニングの視点に基づいた主体的・対話的で深い学び」の取り組みである「未来を拓く『学び』プロジェクト」のプラットフォームとして、今年4月から学習支援クラウドサービス「Classi」を提供することとなった。
これにより、2018年度までの2年間で、埼玉県立高校のうち、約120校以上の高校に「Classi」が導入され、アクティブ・ラーニングの視点からの授業実践サポートが行われる。2018年度以降は、埼玉県の全県立高校での活用を想定している。
「Classi」は、先生を介して生徒の学習支援を行うクラウドサービスで、授業・自宅学習の状況や校内のテスト結果などの生徒情報を一元管理・共有できる。すでに2016年4月から有料サービスを開始しており、小中学校・専門学校・大学へサービスを拡大。2016年度に有料版の学習支援クラウドサービス「Classi」を導入する学校は、高校を含め約1,400校以上に上る。
埼玉県教育委員会では、東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携した「知識構成型ジグソー法による協調学習」の研究・実践事業により、750点を超える授業案や教材を開発し続けている。埼玉県教育委員会は、この協調学習をさらに普及させるために、「教材の効果的な共有」「教員間ネットワークの構築」を目的として「Classi」を活用するとしている。
将来的には、教育改革を見据え、資質・能力を育む教育課程の実現を目指したカリキュラム・マネジメントの視点から、教材をさらに有効活用できる機能を開発する。加えて、生徒がプラットフォームを活用できるように機能を提供していく予定。

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