企業の動き【2016年12月】

パッケージ事業拡大へ ◆共同印刷

共同印刷は、パッケージ事業のさらなる拡大を目的に、生活・産業資材部門の主力工場である守谷第一工場(茨城県守谷市)に新棟を建設する。3年間で総額約100億円をパッケージ事業に投資し、生産環境の再構築ならびに生産体制を増強・再編する。新たに建設する新棟は軟包装専用工場として、従来の印刷・加工機に加え、液体用パッケージの製造ラインを増設。同社が注力する「ハンディキューブ」をはじめとする製品を柱に軟包装分野の拡大を進める。また、国内最新鋭の生産環境を構築して食品安全マネジメントシステムの一つであるFSSC22000の認証を取得し、顧客に安心・安全な包装材料を提供する体制を強化する。

フランスに産業印刷事業拠点 ◆コニカミノルタ

コニカミノルタは、産業印刷事業の成長に向けた戦略拠点をフランスに開設した。グローバル経営を進める中で、基幹事業では初めて日本以外の設置となる。フランスに設置した拠点では、顧客価値提案の検証を行いながら産業印刷事業の中長期戦略を構築していく。

プリント基板事業会社設立へ ◆SCREEN HD

SCREENホールディングスは2017年4月1日(予定)を効力発生日として、100%出資のSCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズのプリント基板関連機器事業の承継を目的とする、100%出資の分割準備会社を 設立した。また、承継会社と分割会社との間で吸収分割契約を締結した。同社は、2014年10月1日より持株会社体制に移行し、半導体機器、印刷・プリント基板関連機器、FPD機器等の3事業および製造支援・製造請負、シェアードサービスの2業務を分社化している。今年10月1日には会社分割を実施してソフトウエア関連事業および知的財産関連業務を分社した。

3Dツールでフォントデザイン ◆大日本印刷

大日本印刷は、モリサワ、ケイズデザインラボとともに、CADなどの3D造形ソフトや3Dプリンターなどのハードウェアによる「3D造形ツール」を活用したフォントデザインの新しい可能性を探るプロジェクト活動を展開してい る。その一環として、9月から10月にかけて、3社共催で、3回の関連イベント「Fon-MonoProject(フォンモノプロジェクト)」を実施した。

データプリントの生産70%向上 ◆トッパン・フォームズ

トッパン・フォームズは、生産能力の向上を目的にデータプリント・サービス(DPS)の主要拠点である城東センター(東京都江東区)を移転し、生産エリアを約2000坪拡張することで首都圏のDPSの受託機能を強化する。11 月28日に開所し、2017年1月より本格稼動する。移転により生産能力が約70%増強されるとともに、レイアウトの再構築や新たな資材管理方法の導入などによる業務効率化、DPSに関連するビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の業務領域拡大などさまざまな効果を見込む。

欧州拠点で共催イベント ◆KOMORI

小森コーポレーションのオランダ・ユトレヒトの現地法人コモリ・インターナショナル(ヨーロッパ)B.V.(以下コモリヨーロッパ)は、10月5、6日の両日、コモリグラフィックセンターヨーロッパ(KGC-E)で、スクリーンGPヨーロッパB.V.(以下スクリーンヨーロッパ)との共同開催イベント「Best of Both 2016」の一環として、「ハーフサイズ、フルポテンシャル」をテーマにオープンハウスを開催した。イベントでは、ポーランド、ロシア、アラブ首長国連邦、トルコなど16カ国から招待した印刷会社をはじめ、ヨーロッパ各地から約200名が来場。会期中はB2サイズの印刷での幅広い製品群とビジネスモデルの可能性として、drupa 2016に出展した菊半裁寸延5色オフセット枚葉印刷機「リスロンG29」、29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム「インプレミアIS29」、コモリによる欧州での販売が決まったスクリーンの「トゥループレスジェット520HD」を実演した。

八丁堀にショールーム開設 ◆ウチダテクノ

ウチダテクノはこのほど東京都中央区八丁堀に「八丁堀ショールーム」を開設した。ショールームには新製品のカッター&クリーサー「アエロカット プライム」や、計数機カウントロンシリーズのツインヘッドタイプ「カウントロンAT-ツイン」をはじめ、デジタル印刷に対応した同社の後加工機器など主力製品を展示している。要事前連絡(TEL 03-5657-4071)。【八丁堀ショールーム】東京都中央区八丁堀4-7-6 第2東邦ビル

平河工業社の熱血プロジェクト ◆アグフア

日本アグフア・ゲバルトは11月9日、東京都板橋区の平河工業社小竹事業所で内覧会「HIRAKAWA Super High Vision Printingへの道-熱血プロジェクトが現場を変える-」を開催した。平河工業社の内覧会は15回目を数えるが、今回は現像レスプレート「アズーラ」による速乾印刷や高精細スクリーニング「Sublima」の印刷実演に加え、同社が取り組んだ改善プロジェクトの報告会も兼ねた。同社は「アズーラ」を利用した速乾印刷を実現していたが、より高い次元での品質維持をめざし、現場主導の速乾印刷の浸透と、小竹事業所以外の全工場でのメンテナンスの徹底を取り組んだ。その結果、全事業所の効率化と品質安定を実現するとともに、菊全8色機による340線の高精細速乾印刷を実現した。

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