業界の動き【2016年11月】

全印工連2025計画まとめる ◆全印工連

全日本印刷工業組合連合会は、このほど新たなビジョン「全印工連2025計画」をまとめた。2025計画は、「環境」「地方創生」「女性活躍」「ダイバーシティ」「CSR」の項目と、「マクロ指標・予測数値」「INSATSUと人類の歴史」「22世紀の印刷人へ」の各項目を通じて、将来的な印刷産業の姿を描き出すと共に、紙の印刷業という枠に留まらず、人から人へ情報を伝える「INSATSU」の担い手であることを広く社会に示し、印刷業界の新たな事業領域を定義していくことを目指す。

CSR認定企業104社に ◆全印工連

全日本印刷工業組合連合会の「全印工連CSR認定」の第14回認定委員会がこのほど開かれ、ワンスター認定で新たに5社、更新4社、ツースター認定に2社を認定した。これにより、9月時点で全印工連CSR認定企業は104社になる。第15回ワンスター認定応募申込は10月31日に締め切られ、12月に認定(登録)予定。

知財活用調査事業を受託 ◆全印工連

全日本印刷工業組合連合会はこのほど、経済産業省から平成28年度コンテンツ産業強化対策支援事業(中小印刷産業の知財活用に関する調査事業)を受託した。今回の事業受託は今年5月に開かれた中小印刷産業振興議員連盟の総会で知的財産権の取り扱いについて情報交換されたことがきっかけとなった。同事業で経済産業省は官公需を中心に知的財産権の現状と課題を調査し、印刷請負契約時の知的財産権の適切な権利処理を図るため、委託調査を行う。

東京大会ロゴマーク決定 ◆GCJ

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会(GCJ)の第61回GCJ東京大会実行委員会がこのほど実施したロゴマークのデザイン募集で、最優秀賞に共栄メディア、SPセンターデザイナーの加賀剛士さんの作品が選ばれた。ロゴマークのデザイン募集には日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会に加盟する工業組合の組合員、9社22名・39作品が寄せられた。加賀剛士さんの作品は、更なる飛躍への架け橋をコンセプトにしたデザイン。全国地方工組の8つのイメージカラーを使用。最優秀賞受賞者は来年5月19日開催の第61回GCJ東京大会で表彰される。

GPのPR大使に小山薫堂氏 ◆日印産連

日本印刷産業連合会は、昨年に引き続きグリーンプリンティング(GP)認定制度「2016GP環境大賞」を実施した。今回は新たに、「2016 GPマーク普及大賞」を創設し、大賞・準大賞の受賞者を決定した。また、GP認定制度の社会的認知度を高め、消費者に身近な存在としてアピールするため、「グリーンプリンティングPR大使」を創設。初代PR大使に小山薫堂氏の就任が決定した。小山薫堂氏は、2009年第81回アカデミー賞外国語作品賞を受賞した映画「おくりびと」をはじめ数々のテレビ番組や映画の放送作家、脚本家として知られる。原稿用紙や便せん、活字にまでこだわりを持つ同氏の高い感性と発信力の力を借りながら、印刷業界が地球環境の負荷低減に真摯に取り組んでいることを社会に伝え、GPマークの一層の信頼性と認知度を高めていく。

コンテンツ制作支援ソフト提供 ◆出版デジタル機構

電子出版ビジネスの市場拡大と、新規参入を促すインフラ構築を進める出版デジタル機構はこのほど、コンテンツ製作支援ソリューション「Picassol(ピカソル)」のサービス提供を開始した。Picassolは、一つのコンテンツファイルから多様な出力を可能とするコンテンツファーストの実現を目指し、講談社とNECが共同開発した原稿作成・編集ソフトSmart Source Editor(SSE)をベースに開発されたサービス。これを出版デジタル機構のサービス基盤である『pubridge Cloud』上に展開することで、より手軽に安価にコンテンツ製作のソフトを使える環境を提供する。

年賀状発行28億5,329万枚 ◆日本郵便

日本郵便は11月1日から2017年(平成29年)用年賀葉書を販売する。当初発行は28億5,329.6万枚を予定している。内訳はお年玉付き郵便葉書の単面無地が3億4,688万枚、四面連刷が6億4,762万枚、インクジェット紙が10億8,538万枚、インクジェット写真用が7,911.2万枚、くぼみ入り(目の不自由な人用)が57.6万枚、ディズニーキャラクター年賀(インクジェット紙)が4億1,204.8万枚、ハローキティ年賀(インクジェット紙)が8,784.4万枚、いろどり年賀(もも/インクジェット紙)が9,208.8万枚、オリジナル(四面連刷・オリジナル用含む)425.6万枚。寄附金付きお年玉付き年賀郵便葉書の絵入り(全国版・1種類)が3,324万枚、絵入り(地方版・30種類)が6,425.2万枚。

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