多言語で和食文化を発信

インバウンドでパッケージ活用

日本政府観光局が8月に発表した2016年7月の訪日外客数の推計によると、前年同月比19.7%増の229万7,000人が訪れ、単月としても過去最高を記録した。引き続き堅調に推移するインバウンド需要を狙って日本国内では多言語対応のサービスが次々と提供されている。
こうした動きを受け、エスビー食品は、8月にリフレッシュしたチューブ入り香辛料の最高級タイプ「名匠シリーズ」で、QR Trans latorを用いて和食文化を紹介する多言語対応パッケージを採用した。
今回、同商品の外箱にQRコードを印字。購入者のかざしたスマートフォンの言語設定を自動で読み取りその言語(中国語、韓国語、英語、日本語)で使用方法や調理法、産地など商品特徴を表示させる。多言語で日本の伝統的な香辛料のこだわりを発信する。
このパッケージの製作には、凸版印刷が提供する、商品パッケージを通じて日本文化を世界に発信する多言語対応パッケージサービスを活用している。凸版印刷の多言語対応パッケージサービスはPIJINのQR Translatorを採用し、商品パッケージを通じて日本文化を世界に発信する。具体的には、スマートフォンでパッケージなどに印字されたQRコードを読み取った際、表示される商品情報ページをスマートフォンに設定された言語で翻訳し、表示する。利用者は事前にアプリのインストールや特別な設定を行うことなく、日常スマートフォンで使用している言語での情報閲覧が可能。アプリ不要なため、パッケージの中身だけでなく、パッケージそのものもお土産として喜ばれる。
多言語対応したパッケージではなく、統一パッケージからそれぞれに合わせた言語で情報を発信することで、日本語の文字が持つ魅力もそのままパッケージに残すことができる。

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