スマートフォンの保有率が5割超える

60~79歳のネット利用も上昇

総務省による世帯及び企業における情報通信サービスの利用状況(平成27年末)の調査によると、スマートフォンを保有する個人の割合が5割を超えた。
インターネットの利用動向は、全体で83.0%だったが、13歳から59歳までの世代では9割を上回っている。10代・20代は100%に迫る勢いで、13歳から49歳までは95%以上の利用率となっている。60歳から79歳の利用も上昇傾向にあり、60代は平成23年の68.7%から平成27年末で86.6%に、70代も平成23年末の42.6%から53.5%にまで上昇した。
スマートフォンの利用とタブレット端末の利用についても、全ての世代で上昇を見せた。特にパソコン世代でもある40代では、パソコンの利用を上回る結果となった。最も利用率の高い20代については91.3%がスマートフォンを利用している。なおスマートフォンの保有率は全体の53.1%となり、パソコン保有率との差が縮小している。タブレット型端末の保有率も堅実に上昇。一方でなお、スマートフォンを除く携帯電話の利用率は35.1%である。
SNSの利用率についても全ての世代で増加。最も利用率が高いのは20代の72.1%、10代と30代も6割を超える。しかし、利用率が最も上がったのは40代と50代だった。SNSを活用している企業の割合も、全ての産業で上昇した。情報発信手段としての利用が注目されていることがわかる。
SNSの利用は企業でも上昇。金融・保険業やサービス業では3割を超える。こうした流れを反映するようにクラウドサービスを利用している企業の割合も上昇し、4割を上回った。中でも建築業と金融・保険業では5割を超えている。一方、ウイルス感染やセキュリティ対策の確立などへの不安、セキュリティ面での問題点を挙げる企業の割合も上昇している。

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