企業の動き【2016年7月】

LED-UV機の内覧会 ◆岩橋印刷

岩橋印刷は4月22日、札幌市西区の本社工場に主要クライアント30社を招き、昨年末導入したリョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)の最新鋭印刷機RMGT 10(V3000LS-5)を中心とした自社工場内覧会を開催した。工場内覧会では実際に稼動している印刷機を見ながら、クライアント向けの初歩的なオフセット印刷の説明から印刷物が出来上がるまでを解説。特に従来型印刷機と今回導入された最新鋭印刷機の違いを説明し、強みとなるLED-UVによる環境対応・速乾印刷や品質検査装置による安全性を強調した。

知育情報提供サイトを開設 ◆図書印刷

図書印刷は、乳幼児を育てる親・保護者に向けて知育情報を提供する情報サイト『Chiik!(チーク)』をオープンした。サイトでは、スマートフォンやPCで、何時でも何処でも「簡単に子どもの教育に関する情報を入手できること」「子どもの人格形成に必要な、親子のふれあい時間を創出し家庭教育を支援する」など、ライフスタイルの多様化に資する情報を提供する。

印刷事業を分社化 ◆石田大成社

今年、創業100周年を迎えた石田大成社は7月1日、印刷事業の刷新を目的に印刷部門を分社化して100%出資の子会社「株式会社ITPイメージングプロダクツ」を設立する。新会社は同社の全ての印刷事業と京都、東京、稲沢の3拠点を移管。134人の社員が出向してスタートを切る。資本金は5,000万円。初年度売上高は22億3,000億円を見込む。

ミューラー最新無線綴じ機導入 ◆マツモト

マツモトは、年内に予定する新工場の製本設備として、ミューラー・マルティニの「アレグロ」全自動無線とじ機ラインを発注した。日本有数の写真アルバムメーカーであるマツモトは、2年前にミューラー・マルティニの全自動ハードカバーライン「ディアマントMC(モーションコントロール)」を導入し、主力の写真アルバム製本の効率化を実現した。代表取締役社長の松本敬三郎氏は、その経験からモーションコントロールの優位性を認識しており、デジタル印刷を含む新しい書籍生産工場に、世界初のモーションコントロールを全面採用した「アレグロ」を選択した。

設立20周年の特別ロゴ ◆ODPセンター

オーディーピーセンターは、今年で会社設立20周年を迎えたことを記念して特別ロゴを制作し、6月17日にWebサイトで公開した。設立20周年記念特別ロゴのデザインには上向きの柔らかな矢印に、今後も顧客と共に着実に上を向いて歩んでいくという思いをこめた。

デジタルペンが採用される ◆大日本印刷

大日本印刷が企業・団体向けに2014年より提供している米国Live scribe(ライブスクライブ)社製デジタルペンシステム「Livescribe3 Smartpen Black edt.」が、今回、ワオ・コーポレーションの在宅学習サービス「ワオスタディー」で採用され、6月20日にサービスを開始した。「Livescribe3 Smartpen Black edt.」は、専用紙に書いた文字や図形をiPadやiPhone、アンドロイド端末にデジタルデータとして瞬時に送信・保存するシステム。

フォトブックでキャンペーン ◆ダンク セキ

ダンク セキは、同社運営のフォトブックサービス「PhotoRevo(フォトレボ)」の7周年を記念し、キャンペーンを実施している。キャンペーンでは5,000円以上の注文で「キヤノン社製一眼レフデジタルカメラ」が抽選で3名に当たる。また、同サービス利用者はA5サイズ商品の全品が半額で提供される。

米国インクジェット企業買収 ◆花王

花王は、6月20日、今年6月1日に米国の子会社を通じて、コリンズ インクジェット社(米国 オハイオ州)の買収契約を締結したと発表した。従業員約90名のコリンズ インクジェット社は、米国を中心にインクジェット用インクを開発、製造、販売している。今後、伸長が期待される産業印刷分野のインクジェット用インク市場にいち早く参入し、多種多様なインクジェットヘッドに対応した高度なインク設計技術を持つ。

初の水なしUV用の水性インキ ◆東レ

東レは、世界初の水溶性インキを用いた水なしUV印刷システムを開発したと発表した。5月31日から6月10日まで、ドイツのデュッセルドルフで開催される世界最大の印刷機材展drupa2016で技術発表した。同社は機能性高分子設計技術を用いた親水性ポリマーを開発。インキの成分であるワニスに親水性ポリマーを用いた水溶性インキと、水なし平版を使用することで、水系洗浄剤で洗浄ができるUV印刷が可能となる。これにより印刷作業時のVOC(揮発性有機化合物)の発生を大幅に抑えられる。また、温度等の印刷条件マージンが拡大する。

参院選の意識調査実施 ◆シュフー

凸版印刷が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、2016年7月に参議院議員選挙が実施されるにあたりユーザー67,344名を対象に選挙に関する意識調査を実施した。調査では、20~30代主婦の62%が実施されることを「知らなかった」と回答し、およそ3人に2人が認知していないことがわかった。一方で、選挙に関する情報収集媒体には、20~30代主婦の25%が「インターネット」を利用していた。「テレビ」(85%)、「選挙ポスター」(28%)に次いで利用度が高くなっている。

証明書類の電子取得採用 ◆トッパン・フォームズ

トッパン・フォームズは、日本生命保険にスマートフォンのカメラ機能を活用した証明書類の電子取得ソリューション「FastShot/ファストショット」が採用されたと発表した。「ファストショット」が保険業界で採用されたのは初めて。

電子カタログで業務提携 ◆光文堂

光文堂は、ダイレクトクラウドと業務提携し、簡単な操作で高品質の電子カタログを制作・配信することができるクラウドサービス「KBD Wisebook Cloud」の販売を開始する。全国展開の印刷総合商社・光文堂と、電子カタログに特化したクラウドサービスの開発を行うダイレクトクラウドと業務提携することで、より多くのユーザーに最適な提案を届ける。また、ユーザーからの要望を開発に取り入れ、サービスの品質向上を図る。

乾燥性高めたコート紙 ◆日本製紙

日本製紙は、インキ乾燥性とインキ耐摩擦性を高めた西日本地区向けのコート紙の新製品「シルバーダイヤDRY」の販売を開始した。昨年10月に発売した「ユーライトDRY」に続く製品。同社では全国に速乾性などの機能性を追求したコート紙を供給する体制を確立することになる。新製品の「シルバーダイヤDRY」は同社の西日本地区向けコート紙の代表銘柄である「シルバーダイヤS」がベース。インキの油成分が紙内部に浸透しやすくすることで、業界トップクラスのインキ乾燥性を実現した。

新シェアリング印刷サービス開始 ◆ラクスル

ラクスルは、オンデマンド印刷の領域で、インターネット上で全国の印刷会社とリアルタイムに取引できる発注プラットホームを開発した。6月1日よりこのプラットホームを活用した新しいシェアリング・エコノミー型印刷サービスである『当日出荷サービス』を開始する。

ランダと戦略的連携 ◆コダック

コダックとLanda Digital Printing社は同社の商業印刷アプリケーション向けNanographic Printingプレスの自動化デジタルワークフローについて、戦略的に連携すると発表した。PrinergyワークフローWorkshopを活用したデジタル印刷マネジメントによりNanographic Printingプレスの高度な制御が可能になる。

軟包装向け水性IJ技術 ◆富士フイルム

富士フイルムは、ドイツ・デュッセルドルフで開催されている世界最大級の印刷機材見本市drupa 2016で、軟包装用途向け水性インクジェット技術を参考展示した。新たに開発した水性インクジェット技術は、「Jet Press 720S」で培った「Rapic技術」を応用し、インクを着弾した位置に確実に保持するとともに、独自の下塗り技術と組み合わせることで、クリアな画像再現を可能にした。これらの技術と同社の高画質ヘッド「Samba」との組み合わせにより、1200dpiの高画質フルカラーで30m/分以上の生産性が得られる。

ハイデルベルグと協業強化へ ◆富士フイルム

富士フイルムの古森重隆会長兼CEOと、ハイデルベルグ社のゲーロルト・リンツバッハ会長兼CEOは、drupa2016で、両社のパートナーシップの成功を確認するとともに、今後も印刷業界の成長分野でさらなる協業を推進していくことについて合意した。今回のdrupa 2016で初めて世界に公開され、多くの来場者の注目を集めている『ハイデルベルグ社 Primefire 106 powered by FUJIFILM Inkjet Technology』(『Primefire106』)は、富士フイルムとハイデルベルグ社の協業の結果生まれた最初の製品。

KM1などがEDP賞 ◆コニカミノルタ

コニカミノルタは、インクジェットデジタル印刷機「AccurioJet(アキュリオジェット)KM-1」とデジタル印刷システム「bizhub PRESS C71hc」が、欧州の「EDP Award 2016」を受賞したと発表した。EDP(European Digital Press Association)は、欧州の印刷専門誌によって構成される組織。「EDP award」は毎年デジタル印刷関連の製品や技術を評価し、部門毎にその年の最高の評価を得た対象に与えられる。

攻めのIT銘柄に選定 ◆コニカミノルタ

コニカミノルタは、このほど、戦略的なIT活用に取り組む企業を選定する「攻めのIT経営銘柄2016」に選ばれた。「攻めのIT経営銘柄」は、経済産業省と東京証券取引所の共同の取り組み。中長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある企業を紹介するとともに、企業による「攻めのIT経営」の取り組みを促進することを目指している。今回は第2回目で、東証上場企業の中からコニカミノルタを含む26社が選定された。

3つのEDP賞受賞 ◆ミマキ

ミマキエンジニアリングは5月31日から6月10日まで、ドイツ・デュッセルドルフで開催された世界最大規模の国際印刷・メディア産業展「drupa 2016」で、3つのEDPアワードを受賞した。受賞式では、ミマキEUマーケティング部門ゼネラルマネージャー Mike Horston にトロフィーが渡された。

コダックと戦略的パートナーに ◆KOMORI

小森コーポレーションは6月3日、コダックと印刷ワークフローの分野で戦略的なパートナーシップ関係を構築したと発表した。両社が持つ印刷ワークフローシステムをシームレスに連携接続し、印刷会社の印刷ワークフローの自動化と生産性の向上を目指す。

所沢にデジタル書籍製造装置 ◆KADOKAWA

KADOKAWAは、所沢市に建設を予定する新しい製造・物流拠点に、書籍製造装置としてHPのデジタル印刷機器と、ミューラー・マルティニの無線綴じ機ラインを採用した。同社は、読者や書店の多様に変化するニーズに応えるべく、製造と物流が一体となった新たな生産システムの構築を進めており、最新性能の生産設備を導入するために、具体的な設備の選定を進めていた。その一環として出版物に合わせた適切な量の生産に対応する新たな書籍製造ラインを構築し、2018年より順次稼動を予定している。

ポリ袋印刷サービスを刷新 ◆アクセル

アクセルが運営する印刷サービスサイト「プリントお助け隊/カミブクロさん」では「ポリ袋・ビニール袋印刷」を価格・納期ともにリニューアルし、6月15日から受付を開始した。同印刷サービスでは小判抜き・フィンバッグ・巾着袋・ショルダーバッグと色々なタイプを用意。イベントや店舗運営の需要を取り込んでいる。

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