印刷子会社「ITPイメージングプロダクツ」設立

100周年機に印刷事業所を刷新、売上高22億円目指す

今年、創業100周年を迎えた石田大成社は、印刷部門を分社化し、7月1日付で100%出資の子会社「株式会社ITPイメージングプロダクツ」を設立する。新会社設立について石田大成社・阿部乙彦社長は「創業以来の事業である印刷業のリボーン(復活)と一層の発展が狙い。新事業を視野に新しい分野のトップベンダーを目指したい」と語っている。
新会社には、石田大成社の生産事業部94人、業務本部40人の計134人が出向する。また、石田大成社の全ての印刷事業と京都、東京、稲沢の3拠点工場が移管される。新会社の社長に就任する北井元司氏は、新会社について「イメージングプロダクツのトップメーカーを目指したい」と指針を語っている。
新会社のITPイメージングプロダクツは、UV印刷やオンデマンド印刷など新技術への積極対応と、3拠点を活かした事業の効率化、およびコスト削減で収益性を高めると共に、印刷事業の新たなビジネス領域の拡大を目指す。
強みの一つとなるUV印刷については、一昨年に名古屋工場、昨年には京都工場、今年3月に東京工場にそれぞれ導入している。速乾性を高めた印刷物で品質を追求しながら短納期化を実現する。オンデマンド印刷については、一人一人に個別のデータを印刷するバリアブル印刷や高付加価値のオンデマンド印刷などの提供に期待を寄せている。加えて、社内における標準化や生産と業務の一体化など、組織の活性化も含めて進めていく方針だ。新会社の本社は京都市南区の京都工場内に設置する。
【株式会社ITPイメージングプロダクツ 概要】
本社所在地:京都市南区上鳥羽藁田20-3。資本金5,000万円、初年度売上高目標22億3,000万円。
代表取締役社長 北井元司、取締役 八木雄二。

イベント情報&業界ニューストップへ