人工知能(AI)はスマホから普及する?
AI搭載のコミュニケーションアプリ
人工知能(AI)はどこまで人間に迫れるか話題は尽きない。これまでチェス対決や囲碁対決など"AI×人間"の勝敗が注目を集めてきた。5月に入って、日本の天才棋士・羽生善治名人が、来年春の「第2期 叡王戦」に出場することを表明。この「叡王戦」を勝ち抜くと、「電王戦」で優勝したコンピューター将棋ソフトと戦う権利が得られるということで、とうとう羽生名人とAIとの対決が見られるのではないかと注目されている。
AIを搭載したソフトについては、こうした対決戦で話題に上るものばかりではない。最近は、スマートフォンで気軽に活用できる様々なコミュニケーションアプリにも、AI機能が少なからずも搭載されている。
プロ棋士を倒した囲碁ソフト『アルファ碁』などを発表しているグーグルでは、新たにメッセージアプリ「Allo」を発表した。「Allo」は、自分の発言内容を分析して手短な返信内容を提案してくれたり、例えば友人からきた写真を分析して、それに対する返信も提案してくれたりするという。
こうしたメッセージアプリは、すでに沢山登場しており、"AI"を最も身近に体験できるものといえる。中でも、会話や対話を楽しむ『siri』や『J.A.E.S.A』などコミュニケーションアプリは比較的多い。また、好みのお店の情報やカード管理などをしてくれる『Temecco』や、ファッションコーディネートをしてくれる『SENSY』などは、ビジネスにも直結しそうなアプリである。その他にも検索と会話を楽しむものや、目覚まし機能にコミュニケーション機能がついているものなど、日常の隙間に入り込んでいるアプリは多い。
コンピューターに占領されるようなイメージが付いて回る人工知能だが、生活を豊かにする隙間アプリとして製品化が進んでいる。