新聞は「就活」で利用する知的媒体

新聞の電子版の認知度は52.4%、利用率は9.4%

日本新聞協会が発表している「2015年全国メディア接触・評価調査」によると、新聞を読んでいる人(新聞接触者)は77.7%おり、週5日以上読んでいる人は55.6%だった。前回調査(2013年83.6%)より読者数は減少しているが、依然として必要な情報を新聞から得ていることが明らかとなった。
一方、新聞社が発行する電子版については2人に1人(52.4%)の割合で「知っている」と答えているものの、電子版を読んでいる人は9.4%に留まった。インターネットを利用している人は70.4%に上るため、電子版の購読者になるかどうかは別の選択肢になっていることも明らかとなった。
新聞の印象や評価については、「社会に対する影響力がある」44.3%、「知的である」が42.2%、「自分の視野を広げてくれる」が32.9%など。新聞広告についても閲覧率は69.5%あり、「情報が信頼できる」(38.9%)、「地域や地元の情報が多い」(34.9%)と評価する回答が比較的多い結果となった。
回答者のうち大学生・院生においては、新聞は「就職活動をするために重要な情報源」という回答が44.1%を占め、就活のツールとして定番になっている。その他、選挙に投票する際に参考にするという回答も51.4%に上るなど、他のメディアよりも多い結果となっている。ちなみに、新聞の読者の40.3%が学生時代から新聞を読んでいるという。
同調査では、各メディアに対する印象が明確に分かれる結果となっているのも興味深い。『新聞』に対しては信頼感や知的といった意見が多い一方で、同じ紙媒体でも、『雑誌』においては楽しい、話のネタになるといった意見が比較的多い。ただし、広告の閲覧率については『雑誌』に関しても48.7%と半数近くを占めており、インターネット広告より高い結果となった。

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