素材の魅力を伝えるプロジェクト始める

第1弾は合成パルプとLED蛍光灯を活用

三井化学は、新しい視点で素材の魅力を伝えるプロジェクトをスタートし、合成パルプ「SWP」の入った特殊な紙を使ったLEDの蛍光灯を作成した。同プロジェクトは、新しい視点で"素材の魅力"をわかりやすく伝えるクリエイターとのコラボレーションプロジェクト「Material Meets Creative Team」で、LEDの蛍光灯はその第1弾。今後、広告・クリエイティブの専門誌『月刊ブレーン』で今年2月号から隔月で掲載していく予定。
"LEDの蛍光灯"は、川上恵莉子さん(DRAFT)が制作。素材となったSWPは、三井化学のユニークな技術で実現した天然パルプと同様のミクロサイズに枝分かれした形状をもつ世界唯一の合成パルプ。紙漉きの工程で、天然パルプなどと混ぜ合わせることで、紙に特殊な機能を実現させる。
SWP配合の紙の場合、染色では実現できない高い白色度、熱をかけると透明に変化する、熱でシールできる、エンボスで立体表現も可能などの特長が得られる。そのため、デザイン性を活かしたファッションカタログや包装容器、名刺やグリーティングカード、ブックカバーなどで利用されている。また、天然パルプとも相性がよいため、独特のやわらかい風合いを生み出し、1枚の紙の中で雪のような純白と氷のような透き通る透明感が実現する。
今回の取り組みは、素材が生み出す機能や価値を広く社会に知ってもらいたいとのことで取り組まれており、月刊ブレーンの"クリエイティブリレー"のコーナーで、様々なクリエイターとコラボレーションして同社の製品を紹介していく。新たなプロダクトやコミュニケーションを生み出すクリエイターとコラボーレーションし、消費者と素材のよい関係を見つめなおすことで、新しい素材の魅力を発見し、新たな価値の創造につなげる、としている。

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