企業の動き【2016年2月】

カレンダーが文科大臣賞 ◆モリサワ

モリサワの2016年版カレンダー『光悦のかな「金銀泥下絵色紙帖」より』が、日本印刷産業連合会の第67回全国カレンダー展の文部科学大臣賞を受賞した。同カレンダーは、琳派の祖とされ、寛永の三筆の一人としても名高い本阿弥光悦による色紙をデザインに採用。俵谷宗達筆と伝わる下絵に、光悦が『新古今和歌集』から選んだ和歌を染筆した色紙で、所蔵している五島美術館の協力を得て、「金銀泥下絵色紙帖」の色紙のみで12ヵ月を綴っている。

健康経営銘柄に選定 ◆トッパン・フォームズ

トッパン・フォームズは、1月21日、経済産業省と東京証券取引所から「健康経営銘柄2016」に選定された。これは、従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業として認められたもの。「健康経営」とは、従業員等の管理的な視点で考えて戦略に実践すること。「健康経営銘柄」は、健康経営に取むことで、従業員の活力向上や生産性等の適正化、中長期的な業績・企業価値の向上を実現し、投資家から理解と評価が得れることを期待して実施。東京証券取引所の上場会社中から、健康経営取組に優れた企業を業種区分毎(1業種で業種で1社)を選定して公表しており、2回目となる今年度は、25社が選定されている。

TDPシステムが省エネ賞 ◆三菱製紙

三菱製紙の『直接感熱方式印刷版製版システム(TDPシステム)』が、一般社団法人日本機械工業連合会が主催する優秀省エネルギー機器表彰で『平成27年度 日本機械工業連合会会長賞』を受賞した。同賞は、優秀な産業用省エネルギー機器の開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献していると認められる者及び企業その他団体を表彰する制度。表彰を通じて、優秀な省エネルギー機器の普及を図ると共に、省エネルギー機器の開発を促している。受賞したTDPシステムは、直接感熱方式を採用した印刷版製版システム。これにより従来の製版システムで必要とされている化学薬品を用いた現像処理が不要となり、顕著に省エネルギーを実現。リボンやトナーなどの消耗品も必要とせず、印刷版以外の廃棄物が発生しない環境負荷が非常に小さい。今回の受賞は、これらの設計思想と、それを実現した三菱製紙独自の高い技術が評価された。

カシオがHarlequinを採用 ◆グローバルグラフィックス

グローバルグラフィックスのHarlequin Embedded RIPが、カシオ計算機の日本向けカラーページプリンタ『SPEEDIA GE6000』の機能を拡張する同社のオプション製品に搭載された。カシオは、フルカラーを38PPMで印刷できるページプリンタ『SPEEDIA GE6000』の機能を拡張し、汎用PDLへの対応などを実現することで、より幅広いニーズに応えることを企画。そのためにカシオは、GE6000用のオプションとして企画した『拡張PSフルセット』に、Harlequin Embedded RIPを搭載することを決定した。

電子書籍ストアでバリ島物語 ◆DNP

大日本印刷グループが運営するハイブリッド型書店サービス「honto(ホント)」の電子書籍ストアで、双葉社と連携して『バリ島物語~神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死~』を2016年1月29日から、先駆けて毎月1話ずつ限定先行配信している。『バリ島物語』(原作ヴィキイ・バウム、筑摩書房)は、神秘の島・バリで実際に起きた王国の悲劇をベースに、約百年前のバリを詩情豊かに描いたもの。1937年の刊行以来、静かな感動を与え続けている世界的名著といわれている。今回、選考配信されるコンテンツは、同著を日本の代表的な漫画家で、代表作『神童』『マエストロ』等で文化庁メディア芸術祭優秀賞、手塚治虫文化賞を受賞した巨匠・さそうあきら氏がコミカライズしている。

配色サポートツールを開発 ◆共同印刷

共同印刷は東京女子大学の小田浩一教授との共同研究により、通知文書紙面の文字色と背景色の組み合わせを分析し、より読みやすい色を提案する「配色サポートツール」を開発した。同ツールの使用で、指定した年代にとって"読みやすい配色"となった通知文書の作成が可能となる。クレジットカードの利用明細などの通知文書では、性別や取引状況などに応じて内容を変え、ユーザーに最適な情報を提供している。多岐にわたる内容を掲載するため紙面にはさまざまな色が用いられ、その結果、読みにくい配色となっている場合があった。また、人が歳を重ねると「水晶体の黄化」という視覚特性が出現する。透明だった眼の中の水晶体が加齢の影響で黄色く変色する現象で、高齢者に見える色は、若年者に比べて全体的に黄色くなることが分かっている。「配色サポートツール」は通知文書の文字と背景の色情報を分析し、使用する出力機の色再現領域と合わせることで、色の組み合わせによる文章の読みやすさをより正確に判定し、色を変換する。

リモート・プルーフシステム納入 ◆リコージャパン

リコージャパンの出版物の制作工程における文字校正業務を効率化するリモート・プルーフシステムがこのほどKADOKAWAに採用された。今回採用されたリモート・プルーフシステムは、KADOKAWAの協力のもとに要件を定義し、開発したもので、校正に関わる情報を管理して校正紙に付加するためのシステムや、スキャン/印刷に関わるシステム、カラープロダクションプリンター「RICOH Pro C 5100」などで構成する。KADOKAWAが新たに導入したコンテンツ・マネジメントシステムに対して、リコージャパンのオンデマンド出力技術とスキャン技術を連携させることで、文字校正業務の完全オンライン化対応を実現。これまで同様に校正の赤入れは紙で行うというワークフローを尊重・維持しながら、物理的に行っていた校正紙の受け渡しや校正情報、確認項目の共有をデジタル化したプラットフォーム上で行なえるだけでなく、初校・再校といったバージョン管理をした上でデータの共有も可能となる。

服飾プリンタメーカーを買収 ◆リコー

リコーは、同社の米州の製造販売子会社Ricoh Printing Systems America, Inc.を通じてTシャツなどの服飾品生地に直接印刷するDirect to Garment(DTG)プリンターの製造販売会社であるAnaJet(以下、アナジェット社)を買収したと発表した。リコーはこれまでインクジェット分野でオフィスプリンター、商用印刷プリンターに加え、キーパーツとして産業用インクジェットヘッドの開発、製造、販売、技術サポートを実施してきた。成長戦略として産業用インクジェット事業ではテキスタイルや装飾・加飾の分野を強化する方針であり、その一環として、市場成長が見込まれるDTGプリンター市場に参入するためアナジェット社を買収した。

無料のスマホアプリを配信 ◆グラフィック

印刷の通販グラフィックは、マイページ機能の一部を無料で利用できるスマートフォン用アプリを2016年1月12日に正式リリースした。同アプリでは、印刷商品の「お見積り」、注文済みの注文内容詳細を確認できる「注文履歴」、確認した印刷仕様などを変更できる「注文変更」、問い合せや進捗のお知らせを確認できる「コンタクトボード」の4つの機能が使える。移動時や外出先など、PCがない環境で急ぐ場合でも、その場で見積りを確認してマイページに保存したり、注文の進行状況を確認したり、注文仕様・お支払方法・配送先の変更やキャンセルなど、いつでもスマホで確認したり変更することができる。また、コンタクトボードを使えば、グラフィックへの問い合せもすぐに送信することができ、グラフィックからの返信メールや進捗確認のメールもその場で確認することができる。さらに、コンタクトボードに届いたメールはプッシュ通知で知らせることもできるため、グラフィックからの急ぎの連絡やお得なキャンペーン情報なども逃さずに確認することができる。

キヤノンドリームラボを導入 ◆ダンクセキ

ダンクセキ(長野県長野市)は、2015年12月にキヤノンの業務用フォトプリンター「DreamLabo 5000」を導入し、提供しているフォトブックサービス『フォトレボ』の画質を大幅に向上した。これを記念し、A5ソフトカバー半額+送料(ゆうパケット)無料になる『新春!画質革命キャンペーン』を2016年1月5日~2月1日まで期間限定で実施した。「DreamLabo 5000」はCMYKの4色に加え、フォトシアン、フォトマゼンタ、グレーを加えた7色のインクで印刷する。これにより、従来のカラーレーザー印刷では表現できなかった写真画質が表現できるようになった。

繊維製品用の品質表示ツール ◆明光舎印刷所

明光舎印刷所(大阪市)が運営するバーコードとクロスメディアの専門サイト「バーコード屋さん」は、繊維製品に直接貼りたいときに便利な「品質表示シール 繊維製品用(弱粘着糊)」を発売した。
新製品は弱粘着のため、靴下などの繊維製品・商品に直接品質表示を貼る際に剥がしやすく生地を傷めにくいという特徴を持つ。無料のサンプルを用意しており、被着テストも可能。オリジナル制作例に「繊維製品に直接貼れる品質表示シール」を追加。弱粘着糊よりさらに生地に優しい、サテンタック・繊維用糊を使用している。

壁紙装飾を提案 ◆ザイコン

デジタル印刷のザイコン社は、1月12日から15日までの3日間、フランクフルトメッセで開催されるホームおよび契約テキスタイルの最大の国際見本市「Heimtextil」のザイコン壁装飾スイートブースで、壁紙デザインの独創的エリアをデジタルサイドから推進。ホール4のE25に出展したザイコンはHeimtextilに今回2度目の出展となる。今回はグラフィックアーティストのリュディヴィーヌ・ルシャ氏による、自然から連想された人目を惹く作品を、ブース内スタンドの壁装材とサンプルラックに展示した。また、ザイコンは、他業界のユーザーが壁装飾業界へのサービスを提供できる独創性についても紹介した。Resolutie社は、従来の印刷方法では細部までは達成不可能であった、新たなデジタル印刷技術をアピールするため、以前開発した模様の壁紙を使用し、優れたデザイン能力のデモを行った。PPSイメージング社は同社ブースにて壁紙の製品展示も行った。さらにブース内スタンドでは、ザイコン「エクスプローラ」タッチスクリーンを設置し、訪問者が壁材やインテリアデザイン産業にサービスを提供しているザイコンユーザーの獲得に成功した。

シュフーでインバウンド支援 ◆凸版印刷

凸版印刷が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、「電子チラシ」を配信する仕組みを活用して、訪日前および訪日中の外国人に対して流通企業のチラシをはじめとする買い物情報を届けるサービスを開発した。2016年3月より提供を開始する。サービスは「何度も旅したくなる日本」の実現を目指す同社の「旅道」(読み:たびどう)プロジェクトの取り組みの一環となる。サービスでは国内外の旅行代理店や観光情報ポータルサイト等、複数の事業者と連携し、訪日外国人に対して、流通企業の買い物情報を届ける。また、現地の旅行サイトなどに、流通企業のチラシや店の情報を掲載、訪日前の買い物計画作りを支援。日本滞在中は、スマートフォンで観光情報サイトからホテル周辺の免税対応店を検索できるようにするなど、訪日前および訪日中の外国人旅行者の買い物を支援し来店を促す。

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