世界で売れてるデジタル印刷機ランキング

小規模市場ではリコー、ミッドレンジなどはゼロックス

インフォトレンズでは、世界のプロダクションデジタルプリンティングの市場動向について、デジタル印刷機の販売台数をもとに調査している。それによると2014年の世界のデジタル印刷機の販売台数は20万台に登り、50%以上を西欧と北米市場が占めている。新興国については成長が著しいとはいえ、まだ欧米市場が圧倒的に多い。
インフォトレンズの調査では、デジタル印刷機を月間印刷許容枚数(デューティーサイクル)で分類し、メーカー別のデジタル印刷機の売上げ順位も紹介している。
デューティーサイクルが10万枚以下の「エントリーレベルプロダクション」で、最も売上げ台数が多かったのがリコー、2位はキヤノン、3位がコニカミノルタだった。次のサイズである10.1万枚から30万枚までの「ライトプロダクション」向けシステムでは、1位がリコー、2位がゼロックス及び富士ゼロックス、3位がコニカミノルタだった。
30.1万枚~99.9万枚の「ミッドボリュームプロダクション」向けは、1位がゼロックス及び富士ゼロックス、2位がキヤノン、3位がコニカミノルタだった。この市場は、リーダー企業の入れ替りが激しい市場でもあるという。
さらに上の100万枚~1,000万枚までの「ハイボリュームプロダクション」も、1位ゼロックス及び富士ゼロックス、2位ヒューレット・パッカード、3位コダックだった。最も枚数が多い1,000万枚以上の「ウルトラハイボリュームプロダクション」は、1位がキヤノン、2位がリコー、3位がヒューレット・パッカードとなった。
ウルトラハイボリューム市場については、該当するシステムの種類が少ないなど、分類によっては全てのメーカーに該当するシステムがあるとは限らない。しかし、各メーカーが得意とする市場が自ずと現れる結果となった。

イベント情報&業界ニューストップへ