企業の動き【2015年11月】

オフィス統合で相乗効果 ◆PIDグループ

米国ダナハーグループのエスコグラフィックス、エックスライト、ビデオジェットの3社で構成するPIDグループは10月16日、東京都江東区青海に開設した新オフィスで、事業戦略発表会を開いた。3社はそれぞれ別拠点で営業していたが、10月13日にオフィスを統合。各社の持つ強みを融合させやすくし、より高い相乗効果の発揮を図る。3社は「PID」(Product Identification Division)グループと称し、主にパッケージ印刷、商業印刷分野にソリューションを提供する。今後、PIDグループは日本でショールーム、ジョイントセミナー・イベント、ジョイント提案、ジョイントプロジェクトを展開していく。

勇気ある経営大賞受賞 ◆ウエマツ

ウエマツは、東京商工会議所の第13回「勇気ある経営大賞」で優秀賞を受賞した。10月8日、ホテルニューオータニで表彰式が執り行われた。同賞は厳しい経営環境の中で勇気ある挑戦をしている中小企業またはグループを顕彰する事業。革新的あるいは創造的な技術・技能や経営手法等により、独自性のある製品・サービスを生み出している企業を顕彰し、その活動を広くPRすることで、後に続く中小企業に目標と勇気を与え、ひいては経済の活性化に資することを目的としている。

ファッションEXPOに出展 ◆原多印刷

原多印刷は9月30日から10月2日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「ファッションワールドEXPO」に出展した。和紙を使った時計やトレイ、紙製手提げ袋などを「Sue'sUNO」(スズーノ)ブランドとしてPR。トレイなど和紙の高精細カラー印刷の特許を出願した。

コワーキングスペース開設 ◆HND+

金羊社100%子会社の㈱エイチエヌディー・プラス(以下、HND+)は、京急蒲田駅近くにある大田区産業プラザPiOに、コワーキングスペース「biz BEACH CoWorking」をオープンした。新製品・新技術開発、創業にチャレンジする企業・人が交流できる場所として開設され、9月17日にレセプションを行った。「biz BEACH CoWorking」は、大田区の産業イノベーション事業の一貫として開設。大田区の企業・人が交流できるスペースとして、仕切りのないオープンなオフィス空間、あるいはイベントやセミナー会場としても利用できる。

デザインコンテスト開催 ◆リコージャパン

リコージャパンは9月12日、IGAS2015(東京ビッグサイト)の同社ブースで、ホワイト・クリア印刷のデザインコンテスト「Hackathon in IGAS」の受賞者を発表し、表彰した。グランプリには計良風太さんの「Rose Curve」が選ばれた。コンテストの作品はホワイトトナー、クリアトナーが使用できるプロダクションプリンター「RICOH Pro C7100シリーズ」で出力。都内の美術系学校3校、11名の学生が参加し、今年7月6日から印刷用データを持込み、作品を作り上げていった。9月8日に審査会が開かれ、アートディレクターの佐藤直樹氏らが審査した。グランプリの計良さんには賞状・副賞に加え、リコージャパンのショールーム「プリンティングイノベーションセンター」で、卒業制作のためにプロダクションプリンターを自由に使える権利が贈られた。

POD機ライノプリント販売 ◆ハイデルベルグ

ハイデルベルグ・ジャパンとリコージャパンは、9月11日、IGAS2015のリコーブースで、プロダクションプリンターの国内における販売協業の強化と、ハイデルベルグ独自のDFE(デジタルフロントエンド)「プリネクトDFE」及びリコーの「RICOH Pro C7100」、「同C9100シリーズ」を組み合わせたデジタル印刷システム「ライノプリントCV」及び「ライノプリントCP」を発表した。会場には、RICOH Pro C7110に、プリネクトDFEを搭載した「ライノプリントCV」を参考出品して、披露した。協業について基本合意したことで、「ライノプリント」の販売はハイデルベルグ・ジャパンが担当し、保守サービスについては両社が連携して行う。両社の販売・サービス体制をフル活用することで、高品位な印刷品質を実現するオフセット印刷と、柔軟性の高いデジタル印刷を組み合せた付加価値の高いソリューションの提案が実現する。

Xeikonの日本エディション ◆ザイコンジャパン

デジタルカラー印刷機のザイコンは、IGAS2015初日となる9月11日、日本のラベル印刷市場向けに設計された4色デジタルラベル印刷機「Xeikon 3020」を発表した。Xeikon 3020は、国産のフィニッシング装置に多くラインナップされている150~250㎜の基材幅に合わせて設計されたエントリーモデル。2015年IGAS開催と同時に販売を開始し、2016年第一四半期からの納入を見込む。CMYKの基本4原色に加えて、ホワイトトナー、セキュリティー用クリアトナーなど、特殊なトナーも適用できる。

ふっかちゃんカレンダー ◆たつみ印刷

たつみ印刷は、地元深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」の応援と、大きなカレンダーが欲しいという多くのファンの要望に応え、大判(B3版)のふっかちゃんカレンダーの販売を開始した。また、10月31日、11月1日の2日間、深谷市内の旧中仙道で行われる「第10回深谷市産業祭」に出店し、カレンダーなどの商品を販売する予定。同社は地域貢献活動として、ふっかちゃん応援プロジェクトやふっかちゃんグッズを開発・販売。毎年好評のオリジナルイラストの卓上カレンダーをはじめ、クリアファイルや地元深谷の名所を紹介した絵はがき等を発売してきた。地元のイベント等での販売の際に、多くの消費者から「壁掛けの大きいカレンダーがほしい」と声から大判カレンダーを商品化した。

新研究開発拠点を開設 ◆富士ゼロックス

富士フイルムグループの富士ゼロックスは、シンガポールに新たな研究拠点「イノベーションオフィス」を10月1日に開設した。横浜みなとみらいの研究開発拠点「富士ゼロックスR&Dスクエア」、米国の研究拠点「FXパロアルトラボラトリー」と連携し、ソリューションサービスの事業化を推進する。イノベーションオフィスは日本以外のアジアパシフィック地域の顧客やパートナー企業と連携し、顧客の課題解決の検証、日本の研究開発拠点で具体的なソリューションサービスを開発する。

メクリブを出展 ◆コトブキ企画

コトブキ企画は10月21日から22日までマイドーム大阪で開催される「大阪勧業展2015」ならびに、10月28日から10月30日まで、幕張メッセで開催される「第5回Web&マーケティングEXPO秋」に出展した。デジタルブック作成システム「meclib(メクリブ)」の最新バージョンを紹介した。

情報誌を印刷図書館に寄贈 ◆誠伸商事

誠伸商事はこのほど、40年間にわたり発行してきた情報誌『SEISHIN APPLICATION CLICK 適応と前進』の合本5冊を一般財団法人印刷図書館に寄贈した。9月25日に行われた寄贈式には、誠伸商事から福田七衛会長、印刷図書館から堀口宗男常務理事と松本佐恵美企画業務課長が出席。福田会長が情報誌発行の経緯について「最初はお客様の情報源として少しでもお役に立てればとの思いで経済や業界の情報をお届けしていた。コンパクトにまとめているのが好評だったことからさらに内容を充実させ、月1回のペースで40年発行し続けることができた」と述べ、堀口常務理事に合本を手渡した。

川嶋印刷でオープンハウス ◆マンローランド

マンローランドジャパンは10月6日、岩手県平泉町の川嶋印刷本社工場で、今年1月に納入したマンローランドの菊全判8色両面兼用機「ROLAND 700 DirectDrive」のオープンハウスを開催し、実演を通して同機の性能を披露した。川嶋印刷は明治44年創業の総合印刷会社。東北地域を中心に商業印刷、出版印刷、包装印刷までを扱う。高品位印刷が高く評価されており、世界遺産である平泉関連の印刷物も手掛けている。印刷機は全て「ROLAND」。高い階調表現を追求しているため、印厚の高いROLANDに絶大な信頼を寄せている。

COP21の印刷を支援 ◆理想科学

理想科学工業のフランスの販売子会社RISO FRANCE S.A.は、平成27年11月30日からパリで開催される国連の第21回気候変動枠組条約国会議(COP21)の印刷を支援する。RISO FRANCEは、COP21のオフィシャルパートナーに選定され、会期となる平成27年11月30日から12月11日まで、同会議のコピーセンターに高速カラープリンター「オルフィスEXシリーズ」(現地製品名:ComColor)8台を設置し印刷物の出力と保守サポートを行う。

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