企業の動き【2015年10月】

電子チラシ、グノシーと連携 ◆凸版印刷

凸版印刷が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、Gunosyが提供する情報キュレーションアプリ「グノシー」と連携、9月9日から「グノシー」に対して、「Shufoo!」のチラシ情報の提供を開始した。「グノシー」ユーザーは、アプリ内に新たに設置された「グノシーおトク」コーナーで、「Shufoo!」のチラシ情報が閲覧可能になる。この連携によって、「Shufoo!」にチラシを掲載する企業は、従来通りに買い物情報を取得するユーザーのみならず、自らの興味がある旬な情報を収集する「グノシー」のユーザーに、チラシ情報を届けることで、買い物意欲を喚起することが可能となる。

賞状専門の印刷通販サイト ◆正文舎

正文舎は9月1日に、賞状印刷に特化した印刷通販サイト「賞状net」を開設した。同サイトでは、一般的な表彰状をはじめ、卒業証書や学位記、修了証書など幅広く取り扱う。また、文例テンプレートも多数取り揃え、教育機関からオフィスなど、様々なシーンで使われる賞状をオンデマンドで全国に提供する。
賞状net : http://www.syoujyou.biz/

本づくりで工場見学会 ◆日経印刷

日経印刷は、9月15日、東京都板橋区のグラフィックガーデンで、「見ながら学べる本づくり 90分の工場見学会」を開催した。見学会は、同社主力工場であるグラフィックガーデンで、制作から製版、刷版、印刷、製本までの工程をワンストップで見ることができる。「もっとじっくり工場を見たい」という顧客の声に応え、同社ナビゲーターが顧客ごとに希望のフロアや設備を案内した。

製造・物流拠点建設へ ◆KADOKAWA

KADOKAWA-DWANGOは、8月6日開催の取締役会で、新規プロジェクト開始を決議した。所沢消化センター跡地にKADOKAWAの新しい製造・物流拠点(工場棟)を建設する。同プロジェクトは、平成30年頃の稼働をめざし、工場に製造と物流が一体となった最新性能の生産設備を導入するもの。ユーザーの多様なニーズに応えるべく、書籍の迅速な生産・発送を可能とする最適な生産プロセス、物流システムを構築する。また、書籍の小ロット生産や適量生産・適時配送を実現することで、印刷費用、資材費用等の直接原価を削減し、返品率を改善することで利益率向上に繋げる。出版業界全体の製造・物流プラットフォームを構築するだけでなく、業界内における流通革命の実現を目指す。

BPO強化へ方針発表 ◆図書印刷記者懇談会

図書印刷は8月20日、東京都北区の図書印刷本社で記者懇談会を開き、第1四半期の業績と新体制となった今後の経営方針を発表した。6月26日に就任した川田和照社長は「ペーパーメディアを核に市場シェアの拡大、拡印刷の現行中期経営計画を強力に推進する。新たに新規ビジネス推進室を立ち上げ既存の枠にとらわれない事業を展開する」と今後の経営方針を明らかにした。営業の増強と製造現場の多能化、BPOプロジェクト、生産面では川越工場にドイツ製UV装置搭載の菊全判寸伸び5色機・6色機2台を新設、沼津工場においても国産UV四六全判5色機、同両面2色機を導入し小ロット短納期の市場ニーズを強化する。

ブルーノ・ミューラーCEO来日 ◆MMJ

ミューラー・マルティニジャパンは、IGAS2015会期中の9月11日、東京ビッグサイト会議棟で、ミューラー・マルティニグループCEOのブルーノ・ミューラー氏の来日に伴い記者会見を開いた。ミューラーCEOは記者会見で、書籍、新聞、カタログ、雑誌が世界的に減少傾向にある印刷製本業界の概況を説明。市場が成熟した先進国に比べ、アジア、アフリカの成長が続き、とくに中国、インド、インドネシアのアジア諸国が有望との観測を示した。また小ロット化傾向の中、デジタル製本システムの拡充を強調した。

Web to Print発表 ◆誠伸商事

誠伸商事は9月3日、ミヤプロが開発したSaaS型Web to Printシステム「b CAP」を発表した。発売を記念して東京都千代田区の国際フォーラムで記者会見ならびにセミナーを開催。月額利用料金の割引発表記念キャンペーンを開始した。「b CAP」は、Word、Excel、PowerPointなどのOfficeデータで作成されたデータの入稿に特化したWeb to Printシステム。自動変換エンジンをコアに注文から入稿、校正まで行えるクライアント専用のWebサイトと、顧客、注文履歴、校正・印刷データの管理を行うことができる管理者(印刷会社)専用Webサイトで構成される。

離島でも遅配ない新聞発行 ◆コダック

英国のコダック リミテッド(コダック)とGuiton Group社はこのほど、合弁事業としてKP Services社(以下KP)を設立した。この合弁事業により、KPは2016年よりGuiton Group社が所有するJersey Evening Post紙ならびにイギリスの全国紙11紙の大半を印刷し、イギリス海峡のジャージー島とガーンジー島で販売する予定。各紙の部数合計の日産数は35,000部ほどを見込んでいる。これまで両島では、発行当日に空輸していくため、荒天時に遅配が生じていたが、新サービスによりこの問題が解消される。

IGAS出展で説明会 ◆日本HP

日本HPはIGAS2015会期中の9月11日、東京ビッグサイト会議棟でHPグラフィクスソリューションビジネス説明会を開催し、同社の印刷産業向けの製品展開を説明した。説明会には日本HPの岡隆史社長をはじめ、ヒューレット・パッカードカンパニーからアジアパシフィック&ジャパンプリンティング・パーソナルシステムズグループ グラフィクスソリューションビジネスバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのマイケル・ボイル氏、プリンティング・パーソナルシステムズグループHP Indigoデジタルプレスビジネスバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのアロン・バーシャニー氏も出席。説明会ではデジタル印刷機Indigo 20000によるB1出力など新技術が発表された。

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