企業の動き【2015年7月】

新聞折込をセットで発注 ◆グラフィック

印刷通販のグラフィックはこのほど、Web上からチラシ印刷と新聞折込をセットで発注できる「新聞折込チラシ」サービスを開始した。同サービスは、サイト上の地図から配布エリア、新聞銘柄を選び、印刷仕様を選択するだけの簡単操作で新聞折込が配布できる。印刷したチラシは折込会社の物流センターに一括納品されるため、初めての利用でも安心して注文できる。配布希望エリアは北海道から沖縄まで全国から選べ、銘柄も主要45紙を選択可能。チラシは日本新聞協会の「折込広告基準」に基づいて原稿の審査を代行する。

フレキソ市場の可能性を語る ◆コダック

コダックはイーストマン・コダック社フレキソ&パッケージソリューション・ビジネス開発担当役員のジョン・アンダーソン氏の来日に伴い、5月22日、東京都品川区の本社で記者懇談会を開き、パッケージ市場の現状や同社のフレキソ製版技術を説明した。アンダーソン氏は、パッケージ市場が成長しつつも、ブランドオーナーの販促手法の変化による多品種・小ロット化の進展を指摘。パッケージを生産する印刷会社の課題がそこにあり、フレキソ印刷がシェアを拡大している背景を説明した。また、コダックはフレキソ製版の分野で、「フレキセルダイレクト」、「フレキセルNX」2つの製品を用意。コダックの研究・開発についてはホワイトインキに注力しており、ベタやハイライト部・シャドウ部の再現性を向上させている点を強調した。このほか、メタリックインキの改善などを挙げ、コダックのフレキソ製版技術の優位性を語った。

コミュニティスクエアで交流会 ◆帆風

帆風の第102回竹橋コミュニティスクエア交流会が、6月10日、学士会館で、バンフーセミナーと合同で開催された。第一部の講演会で、人とホスピタリティ研究所の高野登氏が「ホスピタリティの心」をテーマに講演し、第二部で懇親会が行われた。講師の高野氏は、ホスピタリティという言葉を一躍有名にしたザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーの日本支社長を務めていた人物。講演会では、オリンピック誘致活動で世界的に発信された「おもてなし」という言葉の概念や、サービスとホスピタリティの違い、ホスピタリティを身に着けるためのポイントなどを解説した。

江東ブランドを地元局が取材 ◆ムトウユニパック

第1回江東ブランド認定企業として認定を受けているムトウユニパックは地元ケーブルテレビの取材を受け、6月28日から7月4日まで、東京ベイネットワーク区政情報番組『江東ワイドスクエア』で紹介された。普段見ることができない封筒工場を見ることができる。「江東ブランド」は優れた部品を含む製品・技術により革新的に事業展開の道を切り開いている企業を認定するもの。封筒、手提げ袋、名刺・カードなどを提供する同社は第1回江東ブランド認定企業として認定を受けている。番組では地元への社会貢献活動や、本社工場、栃木工場を紹介。栃木工場の自動ケーサー機を初公開した。また、営業マンによるオーダーメイド手提げ袋の紹介や、武藤社長が創業66年目を迎える同社の封筒製造への想いが語られた。

デジタル印刷の講演会盛況 ◆SHOWA会

ショーワのユーザー会SHOWA会は5月15日、東京・西神田の同社セミナールームで、印刷会社の戦略立案コンサルタントを務めるブライター・レイターの山下潤一郎氏を講師に招き、32期第4回講演会「聞かなきゃ損する!デジタル印刷事業で成功する秘訣」を開催した。講演会では、注目の高まるインクジェット印刷機を中心にデジタル印刷機を活用した印刷ビジネスについて解説。山下氏は市場で求められるサービスについて、「需要とブランドを創造する」「顧客の顧客を考える」「兆候を見つけて先回りする」「パーソナライズで顧客体験(CX)を向上させる」「オウンドメディアの活用」「継続的なコミュニケーションを自動的に行う」ことを挙げる。その上で、マーケティングサービスの重要性を強調。また、顧客との継続的なコミュニケーションのために、自動化もキーワードの一つとなると指摘した。

オープンハウスで新製品披露 ◆リコー

リコーとリコージャパンは5月21日、神奈川県海老名市のリコーテクノロジーセンターで、プロダクションプリンティング分野オープンハウスを開催し、同社の最新ソリューションと新製品などを披露した。オープンハウス開催に合わせ、同事業の戦略と新製品の発表会を実施した。発表会にはリコーの古島正執行役員プロダクションプリンティング事業部事業部長と、リコージャパンの坂主智弘常務執行役員プロダクションプリンティングサービス事業本部長が出席。古島事業部長は2007年以降の同社のプロダクションプリンティング事業の取り組みを解説。2014年度は主力のProC5100を中心に導入が進み、対前年度比6.6%成長した。
市場環境としては、収益の中心がオフセット印刷からデジタル印刷や広幅印刷にシフトしており、今後の成長の取り組みが生産性向上に加え、新しい印刷商材やサービスの拡充に移行していることを指摘。その上で、リコーはプロダクションプリンティング分野を拡大への期待と需要増の見込みを語った。

オンデマンド本を販売開始 ◆DNP

大日本印刷は、7月1日、DNPグループ書店のジュンク堂書店池袋本店(東京・豊島)と、電子書籍と紙の本を購入できる「honto.jp(ホントドットジェーピー)」のネット通販(http://honto.jp/netstore)を通し、重版(増刷)が決まっていない本や絶版本など、入手困難な書籍を注文に応じて1冊ずつ作成するオンデマンド本の販売を開始した。丸善ジュンク堂書店の実店舗では、インプレスR&Dが取り扱うオンデマンド本約100点の販売を開始。ジュンク堂書店池袋本店では、実際の商品を手にとって確認できる。同店で取り扱うタイトルについては、全国の系列書店において取り寄せが可能。

米国シカゴに事務所開設 ◆凸版印刷

凸版印刷の米国ジョージア州現地法人であるTOPPAN USA, INC.は、このたびイリノイ州シカゴに新事務所を開設。2015年6月より本格的な販売活動を開始した。TOPPAN USA, INC.は、凸版印刷の海外初の透明バリアフィルムの生産拠点として2016年3月に米国ジョージア州の新工場の竣工、量産開始を目指す。新工場により、北米と欧州のパッケージメーカーなどに向けて「GLフィルム」をはじめとする透明バリアフィルムの供給能力を強化。生産拠点の立地の利点を活かし、更なる事業展開の強化を図る。

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