業界の動き【2015年7月】

国連イニシアティブに賛同 ◆日印産連

一般社団法人日本印刷産業連合会は、5月21日に開かれた今年度第一回理事会で、国連が提唱する持続可能な社会の実現に関するイニシアティブである「グローバル・コンパクト」への賛同表明を決定した。稲木会長名で賛同表明レターを送り、6月12日付で国連グローバル・コンパクト賛同企業として登録された。日本の経済団体で賛同表明するのは初となる。グローバル・コンパクトは、国連が課題としている、人権の保護、労働(強制労働や児童労働、職業差別などの課題)、環境、腐敗防止の4分野について10の原則を定め、その原則に企業や団体が賛同するとともに、それらの課題解決に自ら取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献しようとする取り組み。

GP大賞を創設 ◆日印産連

一般社団法人日本印刷産業連合会はこのほど、設立30周年を記念し、GP環境大賞の創設を決定した。GP環境大賞は、GP(グリーンプリンティング)マークの表示印刷製品を多く発注したクライアントに授与する。GP認定制度への理解と精度活用への感謝を表すとともに、GPマーク表示による地球環境保全の推進を社会に対し広くアピールすることを目指す。創設1年目となる今年は、平成26年4月から平成27年3月までの1年間で、GPマーク表示印刷製品を数多く発注したクライアントを表彰対象に選考し、選考委員会の決定の上で、GP環境大賞ならびにGP環境準大賞を授与する。授与式は9月16日の印刷文化典記念式典で行う。

PrintNextポスター完成 ◆印刷青年3団体

印刷業界青年組織3団体が主催する「PrintNext2016」が来年2月6日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催される。全日本印刷工業組合連合会・全国青年印刷人協議会、全国印刷緑友会、日本グラフィックサービス工業会・SPACE-21の青年部3団体から構成される運営委員会(滝澤光正運営委員長)が中心となって着々と準備が進んでいる。このほど完成したフライヤー・ポスターのロゴコンセプトは「ネットワーク・シナジー」。Print Nextのダイナミックな活動による可能性の拡がりをデザインで表現している「PrintNext2016」は「新しい価値創造への挑戦!~印刷から始める、日本の新時代~」をテーマに、セミナーなどの企画を通じて業界の未来を展望する。

新会長に田村氏(東京ニュース) ◆GCJ

日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会(GCJ)は5月29日、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で、平成27年度通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、田村壽孝氏(東京ニュース、GC東京理事長)を新会長に選任した。GCJは新年度、①「多士済々で十人十色(十社十色)の個性豊かな組合員企業が集う集団(組織)の確立」②「『コミュニケーション・デザイン』の一翼を担う団体(組織)を目指す」③「存在感を感じさせる団体として業界内外に向けた情報発信に努める」④「環境保護対策の推進」⑤「日印産連の事業『グランドデザイン』への協調」の5つの方針を掲げ、事業戦略基盤の強化によるポスト『デジタル・コンテンツ制作集団をめざす』第二ステージへと進んでいく。また、総会では次期大会はGC東京主管で開催されることが決定した。

新会長に田中氏(田中シール印刷) ◆全日シール

全日本シール印刷協同組合連合会は5月28日、東京都台東区の上野精養軒で第56回通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、田中浩一氏を会長に選出した。
新年度は、各地域の協組と連携を図りながら、「環境問題」「人材育成」「技術力のレベルアップ」などの経営課題に向けた情報発信を行っていく。またタイムリーなセミナーや勉強会の開催と動画投稿サイトを活用して全国からセミナーに参加できる環境を提供するなどの取り組みにも着手する。

会長に北島氏(DNP) ◆電流協

一般社団法人電子出版制作・流通協議会(電流協)は5月19日、DNP五反田ビルホールで平成26年度第5期総会を開催し、新年度のスタートを切った。総会後に新理事による理事会を開催し、会長に北島元治氏(大日本印刷常務取締役)、副会長に中尾光宏氏(凸版印刷取締役)、理事に山﨑富士雄氏(大日本印刷常務取締役)、鎌仲宏治氏(凸版印刷)、小沼修氏(電通)を選出した。新年度は委員会、研究部会、セミナーなど活発な活動を行う。中でもオンデマンド制作流通部会では小ロット化が進む出版ビジネスに向けて、電子出版物をはじめ、リアル書店、PODなどを含めた総合的な制作・流通環境における技術動向、課題などの調査研究を行う。

ブランディング動画を制作 ◆愛印工

愛知県印刷工業組合は、印刷産業のブランディングツールとして、印刷産業をPRするムービー【お客様と文化を共創するビジネス・コンシェルジュ】を制作した。ムービーは、愛知県印刷工業組合ブランディング委員会のミッションである、『社会の若い才能たちが、印刷産業に魅力を感じてくれるような施策を展開することへ注力し、印刷産業をブランド化、社会における「印刷産業へのプライオリティ」を向上させること』を念頭に、委員会内で企画を創案。シナリオ構築した上で、映像制作会社のエイチアンドダブリュー(株)へ制作を依頼し、愛印工が監修した。

ボランティアで台場を美化 ◆東グラレインボウ

東京グラフィックサービス工業会女性の会レインボウは、5月16日、お台場の海浜公園で環境美化ボランティア活動を行った。当日は、くもり空の中、特別参加した東京グラフィックス若手の会のFACEメンバーを含めた8人が参加。公園から支給されたゴミ袋とトングを片手に、お台場海浜公園の砂浜の清掃活動を行った。

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