企業の動き【2015年6月】

本社新社屋を竣工 ◆大村印刷

大村印刷(山口県防府市)は、新社屋を竣工した。1965年に建設した本社工場は、半世紀近くが経過。事業の拡大、展開に合わせて増設してきたため、敷地の導線が複雑化していた。さらに営業、デザイン、スタジオの各部署は分散し、社内コミュニケーションが取りにくい状況にあった。この課題を解決し、さらに将来的な事業展開も考慮し、2013年10月に新社屋の建設に着工。社内のプロジェクト推進チームを中心に、実施計画を練り、計画を進めてきた。新社屋は、清潔感のある建物、広々とした廊下、各部門の集約を図った事務所で構成。効率化を目指し倉庫と工場の一部を改装。人・モノの流れが効率的に展開できる社屋に生まれ変わることで、地域に根ざした企業、印刷業務を根幹事業としながら時代の様々なニーズに応える企業グループとして地域や社会により一層貢献していく。

新ブランドSUPERIA発表 ◆FFGS

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)は、4月23日、西麻布の本社で国内プレス発表会を開き、オフセット印刷向け省資源ソリューションの新ブランド「FUJIFILM SUPERIA」のコンセプトを説明した。同社は"戦略的省資源"を提唱し、CSRの一環としての環境対策に加え、材料や工数削減などがもたらすコスト削減効果を訴えてきた。今回それらの同社の省資源ソリューションの製品群を改めて体系化し、世界市場の統一ブランドとして「FUJI FILM SUPERIA」を広げていく。

新軟包装グラビアの新技術 ◆FFGS、富士特殊紙業

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(FFGS)と富士特殊紙業は、4月24日、愛知県瀬戸市の富士特殊紙業本社工場で合同記者会見を開き、軟包装印刷用「低臭気UVインクジェット技術」の実用化と、同技術を搭載したデジタル・グラビアハイブリッド方式の印刷ユニット「FUJIMO(フジモ)」を発表。新たにパッケージ印刷分野向けのインクジェットソリューションとして、軟包装印刷用『低臭気UVインクジェット技術』を新開発した。

米国DM大手が採用 ◆コダック

ダイレクトメールマーケティングの業界大手、米国Wilen Direct社は「Kodak Prosper 6000Cプレス」を導入し、魅力的な個人向けダイレクトメールを迅速に提供する体制を強化した。Kodak Prosper 6000Cプレスでは、パーソナライズされた高光沢のダイレクトメールが電子写真方式よりも30%近く低コストで生産可能。Wilen Directの顧客は、大ロットの高品位ダイレクトメールを従来よりも短期間で入手でき、加えて優れた経済性でROMI(マーケティング投資回収率)を高めることができるようになる。

コカ・コーラ"ネームボトル" ◆日本HP

日本ヒューレット・パッカードは、日本コカ・コーラの「コカ・コーラ」ボトル誕生100周年記念キャンペーンの第2弾〝ネームボトル〟キャンペーンで、ネームボトル用ラベルの生産を支援した。コカ・コーラは昨年、第1弾として〝ネームボトル〟キャンペーンを実施。その際、「HPデジタル印刷機」を採用し、累計2.5億本を突破する実績を達成した。今回のキャンペーンでは、「コカ・コーラ」と「コカ・コーラ ゼロ」の500mlペットボトルのラベルに、名前(名字含む)入りを使用。一般的な名前に加え、地域特有の名字を反映させたエリア別ラベルを追加する。

『魂の経営』英語版発刊 ◆富士フイルム

2013年11月に出版され、話題を集めた富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEOの古森重隆氏の著書『魂の経営』の英語版『Innovating Out of Crisis』(発行:STONE BRIDGE PRESS)がこのほど発刊された。

「箱ラク」DL数が1,500件 ◆グラフィック

印刷通販のグラフィックが提供する箱展開図作成ツール「箱ラク」が、無料公開約1ヶ月でダウンロード数1,500件を超えた。同ツールは仕上がりサイズを入力し、用紙を選択するだけで、紙厚も含めて緻密にサイズ設計されたパッケージの展開図を簡単に作成できるIllustratorプラグイン。展開図が作成できる箱のタイプは全5種類、計26パターン。デザインされた展開図データから紙箱・化粧箱を製造する「パッケージ印刷」も用意しており、「箱ラク」で作成した展開図をデザインすれば、そのまま「パッケージ印刷」の入稿データとして使用できる。

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