企業の動き【2015年4月】

東山魁夷が長野駅飾る ◆共同印刷

共同印刷は、長野駅に新設された東西自由通路の上部を飾る壁画を制作した。作品は東山魁夷画伯の「静映」を基にしたもので、縦2メートル、横10メートル。長野駅では3月14日の北陸新幹線金沢開業を契機に、長野県の魅力を発信する拠点"信州HUB STATION"を目指し、改良工事を進めてきた。その一環として、東日本旅客鉄道、鉄建建、ステーションビルMIDORIにより、同駅の東口と善光寺口を結ぶ東西自由通路の吹き抜け上部を飾る壁画作品を設置。同社はステーションビルMIDORIの依頼を受け、壁画作品のパネル制作工程を担当した。

アクロバット・クラウド発表 ◆アドビ社

アドビ社は、個人および法人向けの新ソリューションとして「Adobe Document Cloud」を発表した。個人のドキュメントハブ(文書を集約する場所)を活用した統合型サービスを提供し、デスクトップ、モバイルなどのデバイスにかかわらず文書作成、確認、承認、署名およびトラックが可能となる。クリエイティブ制作やマーケティング業務を一新したAdobe Creative CloudおよびAdobeMarketing Cloudをベースに開発。Adobe Document Cloudの核となる「Adobe Acrobat DC」は、従来のAcrobatを大幅に刷新し、統合ソリューションの一部としてe-signサービスを無償で提供。e-signをビジネスの主要な工程のひとつにすることを目指している。価格はAcrobat Standard DC:1,380円/月(年間契約)、永続ライセンス:新規3万4,800円、アップグレード1万8,200円、他。

大賞にトッパン・フォームズ ◆全日本DM大賞

日本郵便は第29回全日本DM大賞入賞作品を決定し、2月26日、東京都中央区のJPタワーで贈賞式を行った。全日本DM大賞は戦略性、クリエイティブ、実施効果の3つの観点から評価し、優れた作品に賞を贈るもので、今回は720点の作品が集まり、グランプリをはじめ32点の作品が入賞した。グランプリに輝いたのは広告主トッパン・フォームズ、制作者LABOLI Snex&テイ・デイ・エス、作品名「DM研究の集大成!体験型ギミックとストーリー展開で気持ちを動かす新規開拓&リピート促進DM」。

青果物にレシピや広告 ◆大日本印刷

大日本印刷の100%子会社で商業印刷物などの企画・制作を行うDNPメディアクリエイト(DMC)と、JA全農の子会社で青果物およびその加工品の仕入、販売、付帯事業を行うJA全農青果センターは共同で、広告サービス「フレッシュアド」の本格運用を開始する。スーパーなどで販売される青果物のパッケージを媒体として、他の商品の広告や商品を使ったレシピの掲載、試供品の添付などを行う。青果物のパッケージに、その食材を用いたレシピとともに、調味料や調理用品などの広告を掲載。試供品の提供も可能にする。またDMCは、その広告と連動した店頭プロモーション企画やPOPの制作・設置、試食・実演販売、効果分析、雑誌のレシピや記事との連動企画などを提供し、青果物を軸とするクロスマーチャンダイジング(MD)をトータルに支援する。

40億円の第三者割当 ◆ラクスル

ラクスルはこのほど、総額40億円の第三者割当増資を実施し、印刷Eコマース事業を基盤とした中小企業のオフラインでの集客支援プラットフォーム事業を強化した。3月3日、東京都港区虎ノ門ヒルズフォーラムで資金調達後の事業構想を発表した。その中で印刷会社との関係をさらに深め、安定した生産体制を実現するため、印刷業界からリョービMHIグラフィックテクノロジー元社長の堂本秀樹氏の起用を報告した。事業構想発表会で松本恭攝社長は、オフライン集客型からオンラインを活用したリアルとネットの融合集客型への変革と、中小企業の商売構造の大変革を目指す「商売革命」の考えについて、その市場背景も含めて解説。集客支援プラットフォーム「チラシラクスル」の機能を紹介した。

広告会社に出資 ◆リコー

リコーは、このほど、広告マーケティング業のインターコネクトに戦略的投資を行う。この投資により、商用印刷市場におけるサービス事業を拡大するとともに、リコーのプロダクションプリンターのさらなる活用と拡販を図る。同社は、2007年のプロダクションプリンティング事業への参入以来、数多くの機器とソリューションを提供し、商用印刷市場の需要に応えてきた。今回の投資は、印刷事業者のみならず企業内でマーケティング活動を展開する顧客に、販売促進策の企画・立案から、広告媒体の制作・販促物の生産まで一連のプロセスをワンストップで支援することが目的となる。

新無線とじ機を発表 ◆ミューラー・マルティニ

ミューラー・マルティニは2月にスイス・ルッチェルンで開催されたフンケラー社主催の「イノベーションデイズ」に、新製品「バレオ」無線とじ機を出展し、来場者の注目を集めた。会場では単独サーボ駆動のクランプ3セットを搭載した同機の新しい可能性を見せた。またミューラー・マルティニの「バレオ」無線とじ機は、展示パートナーのフンケラー、ハイデルベルグ、ATSおよびポーラー各社と連携し、小ロットのブローシャ製本を実演。デジタル印刷された中本と表紙をホットメルトで綴じ、最後に三方断裁を持ったすべてのモジュールに共通のバーコードシステムを使うことで、本の中身が正しい構成になることを保証している。

事業譲渡契約 ◆設楽印刷機材・ヤマトマシナリー

設楽印刷機材とヤマトマシナリーは2月18日、群馬県前橋市の設楽印刷機材本社で事業譲渡の契約を結んだ。同契約により、設楽印刷機材がヤマトマシナリーの事業を引き継いだ。ヤマトマシナリーの前田邦雄氏は設楽印刷機材の社員として今後も販売活動、営業推進活動を継続する。

パウダーレスインキが急成長 ◆TOKA

T&K TOKAは3月10日、東京都板橋区の同社分室で記者会見を行い、パウダーレスインキ「ベストワン キレイナ」の2014年度活動を報告するとともに、2015年度の営業戦略を発表した。「ベストワン キレイナ」はパウダーを使用しなくても、ブロッキングや裏移りしない油性インキ。昨年3月10日の発表から1年が経過した。初年度の販売件数は120件強。販売数も60tを超えている。

太陽光発電事業を開始 ◆加貫ローラ

加貫ローラ製作所は、子会社の東京カツラ茨城工場の屋根、空きスペースに太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギー全量買取制度を活用した太陽光発電事業を始めた。太陽光発電設備は2月に操業を開始。1,288枚の太陽光パネルで、年間発電量約32万kwhと予想する。同設備導入により、CO2削減、クリーンかつ安全なエネルギー発電設備といった観点からの社会貢献を図り、遮熱による省エネ効果を見込む。

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