ポイントカード統合で商店街活性

4社合同で試験運用開始

地域活性化がこれからの国内経済の大きな課題として挙げられる。大企業や大手チェーン店の参入による雇用確保だけではなく、従来からその土地で生業を続ける商店街をいかに活性化するかは、長年、様々な取り組みが行われてきた。
トッパンフォームズのグループ会社TFペイメントサービスと、釧路ポイントカード事業協同組合、アルファシステム、楽天Edyは協業し、地域ポイントと全国で使えるポイント、そして電子マネーを組み合わせて地域を活性化するモデルの導入推進に着手した。
今回のモデルでは、釧路ポイントカード事業協同組合発行の地域ポイント「スキップポイント」、楽天の全国共通ポイント「Rポイント」と電子マネー「楽天Edy」の3つの機能を1枚のカード「くしろスキップRポイントカード」にまとめて同時に利用できるようにした。
地域の商店街では、活性化のために独自のポイントシステムを導入するケースが多い。しかし、消費者は、商店街だけでなく、周辺の店舗、コンビニエンスストアなどを利用することもあり、地域独自のポイントカードだけで商店街での消費を促進することが難しい。
一方で、総務省統計局が発表した「家計消費状況調査」によると、電子マネーの利用者は年々増加。平成23年で3割を超えている(二人以上世帯)。このような状況からも電子マネーをはじめとする全国共通ポイントとの連携は、消費者からの視点で利便性が高い。
各社の役割は、楽天Edyが電子マネーと楽天Rポイントのライセンス提供、アルファシステムが2つのポイントを処理するシステム、釧路ポイントカード事業協同組合が自治体からの地域振興費用を提供してもらうための手続き方法やそのノウハウを提供、TFペイメントサービスが電子マネー決済プラットフォームを提供している。

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