業界の動き【2014年12月】
紙の教科書の有効性訴える ◆全印工連
全日本印刷工業組合連合会は、11月19日、東京永田町の自民党本部で開かれた中小印刷産業振興議員連盟(中曽根弘文会長)の総会で「教科書の電子化に対する考察」を発表した。教科書のデジタル化の動きに対し、紙の書籍と電子書籍の比較を示した上で、学習に効果的な「紙の書籍」による教科書の使用を訴えた。
佐藤氏、佐々木氏が叙勲 ◆秋の叙勲
平成26年秋の叙勲・褒章で印刷業界から佐藤健氏(元三菱製紙社長)が旭日中綬章、佐々木毅氏(元東京都印刷工業組合副理事長)が旭日双光章を受章した。
県民手帳が注目集める ◆全青協代表者会議
全日本印刷文化典京都大会会期中の10月25日、全印工連の青年組織である全国青年印刷人協議会は、ウェスティン都ホテル京都で「全青協各県青年会代表者会議」を開き、情報交換を行うとともに、今後のスケジュールを確認した。文化典開催に併せて初めて開催された全青協各県代表者会議には、全国から37工組、49名が出席。情報交換では、全国の青年協議会活動のアンケートを元に会員増強に取り組んでいる新潟、長野、京都、和歌山、三重、石川の各県から活動報告が行われた。特に和歌山、長野、三重県で県工組が制作を手がけた県民手帳事業が注目を集めた。
"グローカル"を研修 ◆全青協東京ブロック
東京青年印刷人協議会が主催する第26回全国青年印刷人協議会東京ブロック協議会が11月8日、東京都港区の富士ゼロックスショールームで開催され、今期の統一テーマである「グローカル」について学んだ。全青協の大木啓稔議長は、「グローカルはグローバルとローカルを組み合わせた造語だ。全青協では地域の資源を最大限に活用し、日本全国、世界をマーケットに捉え、地域活性プロモーターとして行動していくことと定義した」と述べ、①地域活性プロモーターとしての地位を確立、②国内、海外に告知できる手段を持つ、③グローカルプラットフォームを創るの3つの目標を掲げた。
販促アイデアグランプリ決定 ◆京都工組
京都府印刷工業組合は全日本印刷文化典京都大会に併せて10月24日、ウェスティン都ホテルで「販促アイデアグランプリ2014」を開催した。44社の出展社から来場者の投票によりグランプリ5社を決定。第一位は大阪・一心社らの地域のキャラクターによる印刷業と地域の資源を活用したビジネスモデルの「ONE SAMRAI PROJECT」が選ばれた。続いて福島県印刷工組が福島県内のデザイン・印刷会社に発注した印刷物に表示するロゴマーク「Made in fukushima」、大阪シーリング印刷の「アイデアシール&パッケージ」、長野県・渋谷文泉閣「製本で拓く出版の未来」、東京・長英「光を覗くと見える不思議なフィルター・ルーミン」が入賞した。
PODメーカーを見学 ◆北印工組札幌支部
北海道印刷工業組合札幌支部主催の「PODメーカー4社見学会&プレゼンテーションバスツアー」が、"最新のプリントオンデマンド技術を利用したビジネスモデル構築"をテーマに11月11日、32人が参加して開催された。同ツアーは、札幌市内にあるキヤノンマーケティングジャパン、富士ゼロックス、コニカミノルタビジネスソリューションズ、リコージャパンの4社のショールームを巡回し、最新オンデマンド印刷機を実演見学したもの。サンプル製品の紹介に加え、各社からPODを利用した成功事例に基づくセミナーが行われた。
早大でフリーペーパーを解説 ◆JAGAT
日本印刷技術協会は、11月4日、早稲田大学で印刷関連メディアについての講義を行った。講義内容は、「印刷業界とフリーペーパーの関係」。全15回からなる寄付講座「フリーパーパー講座」のうち第6回目を担当した。
賛助会員懇で60周年の協力要請 ◆東京グラフィックス
東京グラフィックサービス工業会は11月13日、東京都千代田区のスクワール麹町で平成26年度賛助会員懇談会を開き、賛助会員に東京グラフィックスの事業内容を報告した。懇談会では女性活躍や高齢者雇用を促進する「東京都課題解決型雇用環境整備事業」など東京グラフィックス全般の取り組みについて斎藤成専務理事が説明。このほか組織拡大、「ビジネスアイデアコンテスト2014」、来年6月のジャグラ文化典東京大会(創立60周年記念)が各委員会から報告された。
産業交流展に出展 ◆東京グラフィックス
東京グラフィックサービス工業会は、11月19日から21日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される産業交流展2014に出展し、ワークライフバランス事業やプライバシーマークの紹介、昨年のビジネスアイデアコンテストで会長賞を受賞した向陽デジタルワークスの「ケアキロくん」を紹介。グラフィックサービス業をPRした。
60周年を盛大に祝う ◆東京グラフィックス千代田
東京グラフィックサービス工業会千代田支部は、このほど設立60周年を迎えた。昭和29年に東京謄写印刷業組合千代田支部として設立以来、東京グラフィックスを支える中核支部として、活発に事業を展開してきた。千代田支部は、設立60周年を記念し、11月28日、港区新橋の第一ホテル東京で忘年会を兼ねた記念パーティーを開催した。
"不安への処方箋"で講演会 ◆東京グラフィックス三多摩
東京グラフィックサービス工業会三多摩支部と東京都印刷工業組合三多摩支部は10月17日、東京都立川市の立川アイムで「三多摩印刷関連知識・技術勉強会」を開催した。勉強会ではブライター・レイターの山下潤一郎氏が『「先の見えない不安」への処方箋―三多摩の印刷業界が再び自信を持つために』を演題に講演した。講演で山下氏は、米国・経営学者のマイケル・ポーターの5つの競争要因分析に印刷業を当てはめ、印刷業を取り巻く環境を解説。その上で、先の見えない不安への処方箋として①モノを売らない、②顧客を選ぶ、③自社の魅力を磨く、④聞く力・感じる力を磨く、⑤新しい技術を取り込む、⑥広く情報発信する、の6つを挙げた。さらに具体的な事例を紹介しながら、意識的・継続的に「違いをつくって、つなげる」ことの必要性を語った。
労働安全の報告書まとめる ◆日印産連
日本印刷産業連合会・労働安全衛生協議会はこのほど、平成25年度労働安全衛生協議会報告書(平成26年9月発行)を発行、関係機関に送付した。日印産連は、印刷業界の労働安全衛生管理のレベルアップと有機溶剤の取扱いの徹底を図るため、労働安全衛生協議会のもと、日印産連が有する各制度との連携を図りながら活動を展開してきた。今年度はオフセット印刷事業場の個別の実態を把握するとともに、具体的に取り組むべき内容と課題の把握を行った。
クラウドソーシング学ぶ ◆GC東京
東京グラフィックコミュニケーションズ工業組合は、10月22日、東京都千代田区の東京しごとセンターで事業推進委員会部会セミナーを開催し、今注目されるクラウドソーシングの活用について学んだ。
会員交流会開く ◆オフ輪協
日本オフセット輪転印刷協議会は11月12日、東京都千代田区の如水会館で恒例の「会員交流会」を開催し、経営に役立つ情報を提供した。会員交流会では電通若者研究部代表の吉田将英氏が「若者印刷に対するイメージ、利用に対する考え方」、ジーエーシティ代表取締役社長の堀本邦芳氏が「欧米の印刷産業動向」、日本ヒューレット・パッカード個人情報保護対策室室長の佐藤慶浩氏が「改正を目前に控えた個人情報保護法について」を演題に講演した。
児嶋氏(ダイヤミック)が優勝 ◆日印機協草丘会
日本印刷機材協議会のゴルフ同好会・第178回草丘会が11月5日、神奈川県厚木市の厚木国際カントリー倶楽部で開催され、18ホールズストロークプレイ、ハンディキャップ方式による競技の結果、児嶋隆氏(ダイヤミック)が優勝した。二位が荘司勝頼氏(モトヤ)、三位が中村彰典氏(江東錦精社)。