家庭用プリンターで銀ナノ粒子

紙媒体に回路印刷で新たな価値

経済産業省と一般社団法人デジタルコンテンツ協会が主催するデジタルコンテンツEXPO2014が、10月23日から26日まで、日本科学未来館で開催された。デジタル技術の向上、進化により、コンテンツの制作や表現方法が大きく変化している。また、リアルとバーチャルを組み合わせた新たな体験も現実味を帯び始めている。その最たるものはウェアラブルだろう。メガネ型の端末を通じて現実空間にデジタル情報を発信していく表現方法は、情報発信手段をさらに変えていくことが予想される。
会場では位置連動コンテンツ配信サービスも実施。専用アプリをダウンロードし、スマートフォンやiPhoneといったデバイスのBluetooth(近距離無線通信)とWifiをオンにして会場を回ると、ブース前でその出展情報を取得できる。気になった情報は「お気に入り」に登録しておくと、特設の「O2Oカフェ」で資料をダウンロードすることができる。
新しい体験としては、ウェアラブルだけでなく、脳波をキャッチし、興味を持った画像や風景を自動で撮影してプリントアウトする仕組みや、ミストを使ったデジタルサイネージ、GPSなどを使った物流支援ロボットなど多彩な研究開発中の技術が披露された。
紙メディアに関しても新たな価値を生み出す技術が出品された。市販されているインクジェット印刷可能な銀ナノ粒子インクを活用した紙によるプロトタイピングの多様性を紹介。家庭用インクジェットプリンタで電子回路を印刷する。家庭用プリンターで出力できるため、様々な絵柄を模した回路が印刷できる。東京大学の苗村研究室は、発熱制御と、温度によって色が変わる印刷を組み合わせた紙面ディスプレイや、ペーパークラフトなどを展示。今後のプリンテッドエレクトロニクスの可能性を示した。

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