企業の動き【2014年10月】

保守実演のDVDを発売 ◆ミューラーマルティニ

ミューラー・マルティニジャパンは全国主要都市で開催している「中綴じ機メンテナンスセミナー」で好評の「ステッチャヘッドの保守実演」をDVD映像化し、販売を開始した。全編90分のDVDには、同社技術員が分解、清掃、調整などを、使用工具、潤滑油も含めて分かりやすく説明している。中綴じ製本において不測の品質事故を防ぐためにも、ステッチャヘッドの定期保守は大変重要なポイントとなることから、現場の日常保守支援として利用を呼び掛けている。

エレクトロニクス市場に参入 ◆KOMORI

小森コーポレーションと小森マシナリー、東海ホールディングスの小森グループ3社は、タッチパネルメタル配線の量産用グラビアオフセット設備「PEPIO」シリーズの販売開始を発表した。従来フォトリソグラフィーで再現していた高精細な配線を初期投資が少なくランニングコスト面で有利な「グラビアオフセット印刷手法」を用いて業界を革新するタッチパネルの量産設備を提供する。グラビアオフセット印刷手法による量産は「装置」「印刷材料刷版」を複合的に最適化する必要がある。小森は資材サプライヤー、研究機関等との連携で総合的なサポート体制を整え、タッチパネルメタル配線用量産設備の本格販売を開始した。

大阪デモセンターを刷新 ◆KOMORI

小森コーポレーション大阪支社は建屋を改装し、ソリューション提案型に生まれ変わった大阪デモセンターで、8月29日、リニューアルオープン内覧会を開催した。今回の内覧会は、主に大阪・近畿地区のお客様をメインに、POD/PESP商品、H-UV搭載のオフセット印刷機に興味・検討している顧客を対象に案内。内覧会ではプレゼンテーション、印刷実演、実機見学が行われた。来場者には、営業担当がプレゼンテーション開始まで、大阪デモセンター2階に設置された大阪dCLを案内した。

販社を統合 ◆三菱製紙、北越紀州製紙

三菱製紙と北越紀州製紙は、来年4月1日を目処に、三菱製紙の子会社である三菱製紙販売と北越紀州製紙の子会社である北越紀州販売の経営統合に向け検討を開始する基本合意を締結した。紙パルプ業界を取り巻く環境は、国内市場の成熟化、電子媒体の拡大及び人口減少等に伴う需要減少と市況低迷等により、厳しい状況が続いてきた。両社は今後の環境変化に柔軟に対応し、持続的な成長戦略を実現するため、それぞれの販売子会社を統合する。

新CEOのクラーク氏が来日 ◆コダック

コダックは9月9日、イーストマン・コダック社のジェフ・J・クラークCEOの来日を受け、東京都文京区の東京ドームホテルで新CEO記者会見を開催し、ワールドワイドなコダックの事業戦略を発表した。会見でクラークCEOは法人向けのイメージングビジネスに注力する同社の存在理由として、「グラフィックコミュニケーション」「パッケージ」「ファンクショナルプリンティング」の3つのイノベーション分野を挙げた。

ルーヴル本館に鑑賞システム採用 ◆DNA

大日本印刷とルーヴル美術館の共同プロジェクト「ルーヴル-DNP ミュージアムラボ」が開発した3種の美術鑑賞システムが、ルーヴル美術館パリ本館の古代ギリシア・エトルリア・ローマ部門美術の展示室に導入され、9月24日に運用を開始した。同プロジェクトの成果としてルーヴル美術館に導入された鑑賞システムは2011年の工芸品部門、2012年の古代エジプト美術部門、2013年の絵画部門への設置に続いて4回目、現在合計8種のシステムが稼動。

仕事と育児の両立プログラム ◆凸版印刷

凸版印刷は、「企業は人なり」の理念のもと社員一人ひとりを「人財」と捉え、多様な人財がそれぞれの力を十分に発揮できる環境整備を進めている。その一環として、仕事と育児の両立に関するスキルの共有や職場内における理解促進のための支援施策「はぐくみプログラム」を2013年度より実施している。このたび、この「はぐくみプログラム」に、両立を目指す社員同士で意識や工夫を共有する「はぐくみサークル」を追加。9月より運用を開始した。

和紙製3D作品を展示 ◆共同印刷

共同印刷は、9月28日に江戸川区総合文化センター周辺をメイン会場として開催された「GTFスマイルチャレンジin江戸川」に、和紙で創り上げた3Dプリンターモデリング作品を出展した。GTFスマイルチャレンジin江戸川は、「世代や文化を超えたふれあい」をテーマに、GTF グレーター トウキョウ フェスティバルの一環として開催される、参加型のイベント。今回出展する3Dプリンターモデリング作品は、10月12日よりEテレビで本放送がはじまるNHKパペットエンターテインメント「シャーロックホームズ」でパペットデザイン・人形美術を監修する井上文太氏が準備したシャーロックホームズの石膏像から3Dデータを生成して、和紙を素材に制作したもの。

フラット製本導入を支援 ◆江東錦精社

江東錦精社は10月からパノラミックペーパー(アメリカ製)を使用したフラットバインディング製本の導入支援サービスを開始した。感圧式接着紙(専用紙)を使用したパノラミック製本システムは、初期導入費用も少なく、オンデマンドプリンターで出力ができ、誰にでも簡単にフラット製本が出来るシステムとして注目されている。これまで、フォトブック関連は写真館などの写真業界で普及しており、今後の成長産業として注目されている。導入支援サービスは、今後の印刷業で新規営業開拓ツールとして導入を検討している企業に対し、営業ツールの見本、また実際の受注として導入前の支援サービスを、特別価格で提供するもの。卒業・卒園アルバム用のソフトブック仕上げ、フォトブック・記念誌用のハードブック仕上げから、絵本・レストランのメニューまで幅広い用途に利用できる。サイズは、A4規格サイズ、レターサイズ、スクエアサイズをラインナップしている。価格は1冊1,300円(税別・送料別)から。

アズーラ使用が100万㎡に ◆ダイコロ

ダイコロはこのほど、アグフアの現像レスCTPプレート「:Azura(アズーラ)」の累積使用量で100万㎡を突破した。9月18日、同社大阪工場で、日本アグフア・ゲバルトと共同記者会見を開催した。記者会見にはダイコロの駕田会長、松本社長、取締役の青山明男製造本部長、ISO推進室の堀稔室長と日本アグフア・ゲバルトの松石浩行社長、アグフアグラフィックス本社のアズーラの品質管理・製造開発責任者Paul Coppens氏が出席した。

共立アイコムで速乾セミナー ◆アグフア

9月9日、静岡県藤枝市の共立アイコムで開かれた日本アグフア・ゲバルトの「速乾印刷実演セミナー」には約50名が参加し、水が絞れる現像レスプレート「:Azura TS」(アズーラ)がもたらす速乾印刷の効果を体感した。共立アイコムは2012年12月から速乾印刷の挑戦を始め、約3ヵ月で立ち上げに成功。全ての版を一気にアズーラに切り替え、年間で約2,100万円のコスト削減効果を達成している。セミナーでは小林武治社長が同社の概要と速乾印刷に取り組んだ経緯、経営メリットを説明。続いて日本アグフア・ゲバルトプリンティング戦略部長の知識三富氏が速乾印刷のメカニズムを解説した。速乾印刷の実演後、共立アイコム執行役員生産本部長の大石修氏が数値で効果を示した。

新本社でセミナー ◆マンローランド

マンローランドジャパンは9月5日、埼玉県戸田市の本社ビルでマンローランド会「パワープリンターズクラブセミナー」を開催した。多くのユーザーが参加しマンローランドの技術情報、日本市場のサービス体制、海外の印刷事情を紹介した。同社は今年2月に埼玉県戸田市に自社ビルを購入し日本市場の営業・サービス体制を強化。今回のセミナーはマンローランドのユーザーに特別セミナーを通して新本社ビルを披露した。

復興トランプを発売 ◆ビヨンド

名刺や伝票・帳票、ポスター、カレンダーなどの印刷・作成を行う印刷館(運営:ビヨンド、宮城県石巻市)は、宮城県石巻市の魅力を印刷したトランプ「石巻トランプぅ~」を発売した。遊びながら石巻市をまるごと知ることができるトランプで、観光客を対象にした「おみやげ」。カードには外国人も楽めるよう英文での説明もある。また、付録の店舗情報は観光パンフレットとしての活用も可能。

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