業界の動き【2014年10月】

CSR情報誌を発行 ◆全印工連

全日本印刷工業組合連合会はこのほど、全印工連CSR認定企業のためのCSR情報誌として、CSRニュースレター「shin―信頼の絆でともに伸びゆく新時代―」を創刊した。「shin」は、信、新、伸、心、真などの意味を持ち、経営戦略としてのCSRの理念を端的に表現している。CSRニュースレターは年3回程度の発行を予定。中小企業のCSRの取り組みやCSR情報を紹介していく。創刊号は認定企業紹介として愛知県のマルワと東京都のシステム印刷のCSRの推進事例を取り上げ、合わせて石井造園のCSRの取り組みを掲載している。

自費出版文化賞の大賞決定 ◆ジャグラ

日本グラフィックサービス工業会主催、NPO法人自費出版ネットワーク主管の第17回日本自費出版文化賞の最終選考会がこのほど開かれ、大賞の「獅子頭書票集」(敦澤紀恵子氏著)が選ばれたほか、部門賞、特別賞が決定した。審査委員長の色川大吉氏は9月3日、東京都武蔵野市の吉祥寺東急インで開かれた記者発表で「大手出版社から発行されるもの、ベストセラーが必ずしも素晴らしく、名著であるとは限らない。自費出版文化賞がなければ埋もれてしまう名著もある」と文化賞の重要性を強調し、各部門担当委員が入賞作品を発表した。

電子書籍制作・流通のセミナー ◆日印産連

一般社団法人日本印刷産業連合会と一般社団法人電子出版制作・流通協議会は10月1日、日本印刷会館で共催の「『電子書籍制作・流通の基礎』セミナー~営業マン・制作スタッフが知っておきたいこと」を開催した。セミナーでは電流協が発刊した「電子書籍制作・流通の基礎テキスト」に沿って、電子書籍や電子カタログを効率良く制作するための標準マニュアルと基本ルールを共有した。

年賀Web入稿のデモ ◆東京グラフィックス

東京グラフィックサービス工業会の市場開拓自主研究会が主催する「写真品質年賀状作成のためのWeb入稿システムデモンストレーション」が、9月4日、東京都港区の富士フイルムグローバルグラフィックシステムズi-Communication Centerで開催され、WebtoPrintを活用した年賀状ビジネスについての取り組みを報告した。Web入稿システム「PrintOrder」を導入している八王子市のプリンテックからの発表と年賀状のデモンストレーションの実演に引き続き、デジタルカラープリンターVersAnt 2100Pressによる出力とラミネータによる加工なども紹介された。

暴力団排除条例のセミナー ◆OGS

大阪府グラフィックサービス協同組合は9月25日、大阪市中央区の大阪紙商センターで「暴力団からの仕事は受けない!」をテーマにセミナーを開催した。「大阪府暴力団排除条例」の施行に伴い、企業活動において、社会規範に反することの無い経営を再確認するため、大阪府警察本部捜査第四課暴力団対策室暴排担当の橋野穣警部を講師に招き、「暴力団からの受注に対して印刷会社はどのように対処すればよいか」「大阪府暴力団排除条例とは」「もし知らずに(やむなく)受注している場合は」といった項目を解説した。

drupe2016出展締切近づく ◆メッセデュッセルドルフ

メッセデュッセルドルフが主催する「drupa2016」が、2016年5月31日から6月10日まで、ドイツのデュッセルドルフ見本市会場で開催される。テーマは「touch the future」。世界四大印刷機材展の一つとして、会期中、各国から多くの来場者が集まる。会期は11日間に短縮されたが、プレス・ポストプレスといった従来のビジネスラインはもとより、近年注目されている包装印刷、3D印刷、プリンテッドエレクトロニクスといった最新技術に至るまで出展社を集め、業界の多様性、潜在性、可能性を模索する展示会となることが予想される。開催に向け、10月31日まで、出展社を募集している。

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