小・中学校10校にタブレットPC配布へ

ICT機器を活かした新授業への取り組み始まる

品川区教育委員会と学研教育みらい、学研教育出版は、タブレトPCを利用した「品川トータル学習システム」事業を実施することを発表している。品川トータル学習システム事業では、タブレットPC約1,800台を、小学校8校、中学校2校の全児童・生徒に配布。同事業では、配布されたタブレットPCを利用して、学校では調べ学習や協働学習等を行うだけでなく、ドリル学習や予習・復習で活用できる機能などを付加することで自学自習の定着を図ることも目指している。
今回のタブレットPC配布に伴い、構内ネットワーク環境の整備も行われる。なお、学研では学習コンテンツやデジタル版の辞書・事典、学習管理システムを提供する。
品川区では現在、デジタル教科書やプロジェクタ、タブレットPCなどを活用した新しい授業への取り組みを進めている。それにあたって、ICTを活用した教育活動推進校(小規模校支援10校)と、ICTを活用した教育活動実践校(希望校12校)を指定し、各種機器の配備を進めている。ICT機器を活用した教育とは、デジタル教科書やプロジェクタ(電子黒板機能内蔵)、書画カメラなどを利用した授業。デジタル教科書を利用してビジュアルで解かりやすい授業を行ったり、生徒が研究発表などをする際にプロジェクタを活用してプレゼンテーション能力を育てるなど、デジタル機器を効果的に活用することで生徒の学習意欲を高めることを目指す。品川区では、教育活動推進校と教育活動実践校以外に、特別支援学校も指定。そこでもタブレット端末を配備する。
紙の教科書を超えた活用ができるかどうかが、ICT教育の評価を左右するかもしれない。一方、デジタル機器がより子供に身近なツールになりそうだ。

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