期間限定で電子雑誌が読めるカフェ

新しい時の過ごし方の提案でコンテンツ配信

志賀高原では、冬のスキーシーズン以外にも、夏のグリーンシーズンの観光客誘致への取組みを、観光振興・地域活性化の一環として行っている。立教大学の観光学部・庄司貴行研究室では、2012年から志賀高原の自治体から委託を受けて、若者目線の「新たな過ごし方」を提案・発信していく共同研究プロジェクトをスタート。今年の活動では、志賀高原リゾート開発株式会社が運営する「志賀高原ゲートウエイステーション」内に、夏季限定(8月1日~24日迄)のカフェ『リーダーズ・ラウンジ』を開設した。
ラウンジでは、観光客などがタブレット端末を使って、14誌のデジタル雑誌から約300~350の記事を無料で閲覧できるサービスを提供。大自然に囲まれて"デジタル雑誌を読みながら地元ワインなどを楽しむカフェ"をコンセプトにしており、立教大学の学生約20人が交代で運営。スポーツや自然を満喫するという楽しみ方に加えて、デジタルコンテンツを楽むという、リゾート地の新しいリラックスした過ごし方が提案された。
リーダーズ・ラウンジで採用されたデジタル雑誌閲覧サービスは、大日本印刷株式会社が提供している『チェックインマガジン・ゼロ』。チェックインマガジン・ゼロは、店舗や施設などのエリアを限定して、その場を訪れた人がデジタル雑誌をスマートフォンやタブレット端末から閲覧できるアプリサービス。今回無料配信された内容は、「ソトコト」「週刊ゴルフダイジェスト」「自遊人」など14誌。
夏の志賀高原は、トレッキングなど多様なアウトドアスポーツも盛んだが、今回の取組みは、家族連れや年配者などのゆったりとした時の過ごし方にも注目したもの。多様なリゾート地の過ごし方の提案であると共に、店舗などの"場"を活用した新たな取組みとしても注目できる。

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