総合評価方式による契約実施

価格以外の選定実現へ

東京都の印刷請負に関しては現在、1,086社が登録しており、平成25年度の印刷請負契約が全局(公営企業含む)で5,448件、金額が33億1,600万円に上った。
東京都では、これまで価格のみで落札者を選定する「指名競争入札」が基本だったが、昨年から価格以外の要素を見ていこうと平成25年度に「企画提案方式による契約(プロポーザル方式)」を一部の印刷物で実施した。この結果を踏まえて、平成26年度は「総合評価方式による契約」を一部で取り入れ始めた。
総合評価方式は、民間からの技術などを積極的に活用するとともに、価格だけでなく、品質などを高めることを目的に掲げ、価格や品質から総合的に考慮する必要がある案件について試行している。
この方式では、入札者が技術提案書を提出。落札者決定基準に基づいて技術審査委員会が価格点を算出して落札者を決定する。
落札者決定基準は、「履行体制」「業務改善の提案」「会社の実績」「環境配慮」から情報セキュリティや障害者雇用などの「その他」で構成される。これに価格点を加えた上で落札者を決定する。
総合評価方式の中には会社の実績で認証資格の有無が盛り込まれているが、その中に、日本印刷産業連合会のグリーンプリティング認定工場は含まれていない。また、新たな入札方式は、価格競争を脱却する取り組みとして期待されるが、東京都としては、新たな方式にすることで参加企業が減少しているため、広く窓口を開放する立場から応札への不安が残っているという。
東京都は今回の試行結果を踏まえてさらに見直しを進める予定だが、官公庁の入札に関して、価格以外の競争を推進するためには、行政だけでなく、印刷業界からの積極的な参加や働きかけが一層求められている。

イベント情報&業界ニューストップへ