企業の動き【2014年4月】

ゼロックスにフォント提供 ◆大日本スクリーン

大日本スクリーン製造はこのほど、富士ゼロックスとの間で、日本語フォント「ヒラギノ丸ゴシック体」および中国語フォント「ヒラギノ角ゴシック体」について、同社製複合機での表示利用に関するライセンス契約を締結した。富士ゼロックスに、多くの複合機に採用されているビットマップフォントよりも滑らかな輪郭を持ち、視認性の高いスケーラブルフォントの組み込みを提案。ディスプレイ上で美しく見えるという特長が評価され、「ヒラギノ丸ゴシック体」と中国語フォント「ヒラギノ角ゴシック体」の採用が決定した。

記事単位で雑誌を提供 ◆凸版印刷

凸版印刷とバンダイナムコグループのVIBEは、国内で初めて、雑誌コンテンツを記事単位で購入できるAndroidスマートフォン向け専用サービス『中吊りアプリ』の提供を開始した。同アプリは、バーチャルな電車内空間をインタフェースとして採用したサービス。ユーザはアプリ内の中吊り広告をめくりながら、興味のある雑誌記事をゲーム感覚で見つけ出し、記事単位で購入できる。

フレキソ印刷に参入 ◆佐川印刷

佐川印刷(京都府)はこのほど、コダックの彫刻型フレキソ製版システムKodakFlexcelDirectシステムを2台設置する。同社は全国に支店を持ち、国内屈指のグラビア印刷工場である日野工場(滋賀県蒲生郡)をはじめとする大規模な生産ネットワークを武器に、印刷・デジタル・物流・RFIDの4つのソリューションを展開している。これまでの商業印刷・出版グラビア印刷・ビジネスフォーム印刷等の印刷ソリューションに加え、新たな事業領域の一つとしてパッケージ印刷分野への進出について検討を重ねてきた。

各社がインキ価格を改定 ◆インキメーカー

このほどインキメーカー各社がインキ価格改定を発表した。今回の価格改定は原油、ナフサの価格高騰や円安の影響を受け、主原材料の価格が上がったことを理由としている。
[東洋インキ]3月20日出荷分より▽オフセットインキ 枚葉インキ(中間・特練含む)・輪転インキ(中間・特練含む)=追加改定額20円/㎏、UV硬化型インキ(中間・特練含む)=40円/㎏▽グラビアインキおよびラミネート接着剤製品 グラビアインキ(白インキ)、色インキ・メジウム・ワニス=追加改定額20円/㎏、水性インキ=20円/㎏、出版グラビアインキ=追加改定額20円/㎏、ラミネート接着剤(主剤)=追加改定額15円/㎏、ラミネート接着剤(硬化剤)が追加改定額10円/㎏。
[DICグラフィックス]3月24日出荷分より▽グラビアインキ製品及び接着剤 白インキ=35~45円/㎏、色インキ=60~80円/㎏、ジューム、OPニス=30~50円/㎏、接着剤=30~50円/㎏、硬化剤30~50円/㎏。
[サカタインクス]▽オフセットインキ全般 枚葉インキ=50~70円/㎏、オフ輪インキ=40~60円/㎏、単色インキおよびその他製品は個別相談。4月1日出荷分より。▽グラビアインキ 白インキ(スタンダード)=40円/㎏、白インキ(コンク・ハイソリッド)=50円/㎏、色インキ=60円/㎏、メジウム・ニス・添加剤=40円/㎏。3月21日出荷分より。
[大日精化工業]4月1日出荷分より▽グラビア及び接着剤 白インキ=50円/㎏、色物インキ=60円/㎏、メジウム=50円/㎏、水性インキ=25円/㎏、接着剤=40~50円/㎏、硬化剤=40~50円/㎏。
〔T&K TOKA〕4月1日出荷分より▽オフセットインキ オフ輪インキ=60円/㎏、枚葉インキ=80円/㎏、UVインキ==80円/㎏▽グラビアインキ及び関連製品 白インキ=40円/㎏、色インキ=60円/㎏、メジウム・ニス・添加剤=40円/㎏

小倉画伯の作品を複製 ◆共同印刷

共同印刷は小倉遊亀画伯「椿」の高級美術複製画を、限定300部のエディションで制作、販売を開始した。「椿」は昭和30年代から晩年に至るまで小倉遊亀画伯が最も好んで描いた画題のひとつ。本作はそのなかでも極めて代表的な名作となる。大きく枝を広げ、勢いよく咲き誇る椿の花―。その筆遣いには隅々まで画伯の力がこもっており、鮮やかな色彩が見事に調和した美しく力強い作品となっている。著作権者の協力のもと、同社が独自開発した複製画の技法「彩美版」を用いて制作した。

販促物のオーダーシステム ◆図書印刷

図書印刷は、販売促進のための素材データベース化、在庫や補充の管理、発送管理などをサポートするセミオーダー式のソリューションシステム(TOSMAS=tosho semiorder management system)のサービスを開始した。TOSMASは、販促用の印刷物の作成、支店・支社からの情報をもとに在庫を管理する担当者の業務負荷を軽減するもの。カタログや店頭ツールの素材をいつでも活用できるようなデータベース化や、Web上での注文、デザインの一部を支店・支社ごとの注文担当者が変更できる機能などを備える。

"節約党"党首にふなっしー ◆凸版印刷

凸版印刷が運営している日本最大級の電子チラシポータルサイト「Shufoo!(シュフー)」では、電子チラシを使った楽しい買い物と主婦のかしこい節約を応援する「Shufoo!主婦節約党」を結党した。それに伴い、3月3日、千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」を党首に任命する記者会見を行った。

文書関連事業の新会社 ◆三菱重工・富士ゼロックス

三菱重工業と富士ゼロックスは昨年10月3日付で発表した両社のドキュメントサービスに関する包括提携の合意に基づいて、三菱重工連結子会社のリョーインのドキュメント関連事業を承継する新会社「富士ゼロックスサービスリンク株式会社」を4月1日付で設立し、営業を開始した。富士ゼロックスは現リョーインが担うサービス提供能力を取り込むだけでなく、三菱重工グループのドキュメント関連プロセスに深く関わり、培ってきたドキュメントアウトソーシングサービスのノウハウを活かしてビジネス拡大を目指す。

パウダーレス実現の新インキ ◆TOKA

T&K TOKAは3月10日、埼玉県三芳町の埼玉事業所で記者会見を開き、機能性の高い油性オフセット枚葉インキ3製品を発表した。新製品は①パウダーレスが可能の「ベストワンKIREINA」、②低臭化を実現した「ベストワンFRESH」、③環境性の高い米ぬか油を採用したライスインキ「ベストワンRIC-E100TF」。「ベストワンKIREINA」は、パウダーを使用しなくても、ブロッキングや裏移りしない油性インキ。

クラウドフォントに秀英体 ◆モリサワ

モリサワは、クラウドフォントサービス「TypeSquare」で新たに利用できる書体として、秀英体11書体を追加した。秀英体は、大日本印刷が、その前身である秀英舎の活字書体を引継ぎ、開発を行ってきた伝統ある書体。

フェアが盛況に ◆ムサシ

ムサシの「ムサシソリューションフェア」が2月25日、26日の両日、東京・西麻布のFFGSショールームで開催され、生産効率の向上、新商材の創出につながるソリューションが展示され、両日とも多くの来場者で賑わった。会場にはビジネスに直結する新製品が数多く展示された。FFGSのXMFによるワークフローの改革をはじめ、デジタル印刷による新ビジネスの創出、フォトブックソリューションや、オンデマンド対応の後加工機器などを提案した。

独自環境制度でレベル2達成 ◆コニカミノルタ

コニカミノルタでは、生産拠点の環境活動を総合的に評価する制度として、独自の「グリーンファクトリー認定制度」を運用している。このたび、中国のコニカミノルタビジネステクノロジーズ(無錫)社が、情報機器の国内外の生産拠点の中で初めて2015年度の達成基準レベル「レベル2」を達成した。

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