凸版印刷が調達ガイドラインを改定

グローバル基準に対応

凸版印刷は、CSRへの取り組みの一環として、サプライチェーン全体で基本となる「CSR調達ガイドライン」をこのほど改定した。ガイドラインは国連グローバル・コンパクトや組織の社会的責任に関する国際規格ISO26000の中核主題として掲げられている「人権」、「労働」、「環境」、「腐敗防止」を重要4項目として明記した。重要4項目を明記したCSR調達ガイドラインの制定は印刷業界初となる。
凸版印刷は2007年5月にトッパングループ「CSR調達ガイドライン」を制定した。サプライヤーとの協力・連携で互いの企業価値向上を目指し、公平・公正な地球環境に配慮した調達活動を展開しCSRへの取り組みをサプライチェーン全体で推進する。
CSR活動のグローバル対応への要請が高まる中で凸版印刷は2006年9月に「国連グローバル・コンパクト」に参加し、人権・労働基準・環境・腐敗防止に関わる10原則を支持することを表明した。2011年度からはISO26000の概念をCSRマネジメントに取り込み、解決すべき社会的な課題と果たすべき社会的責任を明確にした活動を進めてきた。
CSR調達活動ではグローバル対応が重要であるとの観点からCSR調達ガイドラインを改定。製品安全、情報管理、法令・社会規範遵守といった基本的なCSR調達基準に加えて国連グローバル・コンパクトやISO26000に準拠した「人権・労働・環境・腐敗防止に関する調達基準」を掲げ、サプライヤーとの連携による新たなCSR調達を行う。
CSR調達ガイドラインは、「調達基本方針」と「CSR調達基準」から構成され、今後はガイドラインの浸透に向け、主要サプライヤー約3,000社への説明会を1月下旬の東京開催を皮切りに、全国にて順次実施する。

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