3Dプリンター用データ共有サイト開設

専門知識なくても気軽に3Dデータを作成できる

3Dプリンターが普及する中、3Dプリンター用データ共有サイト「Qubrick(キューブリック)」のβ版(日本語、英語対応)がキューブリックによりオープンした(http://qubrick.com)。3Dプリンターの楽しさを世界中の人へ伝え、3Dプリンターをより身近なものにし、世界のものづくりの更なる発展と活性化への貢献を目指して開設されたもの。
「キューブリック」で利用できるサービスは、3Dエディターで自分だけの3Dデータを作成したり、自分が作成した3Dデータ(現時点ではSTLファイル)を同サイトにアップロードして他のユーザーにも楽しんでもらったり、他の人がアップロードした3Dデータから3Dプリンターでプリントアウトして楽しむ、といったこと。プリントアウトサービスは行っていないが、同サイト上のサービスは無料で利用できるので、より気軽に3Dプリントを楽しむことが可能になる。ただし3Dデータを投稿した場合も、その作品データに関しては全て無料で他のユーザーがダウンロードされるのというのも同サイトの決まり事である。
無料で利用できるということもあって、同サイトからダウンロードしたデータを基に作成した造形物に関しては、個人的または家庭内など限られた範囲内においてのみの使用を求めており、データの変更に関しても、その域を出ない。つまり同サイトはあくまでも3Dプリントを手軽に楽しみたい、自分で作った3Dデータを多くの人に楽しんでもらいたい、というニーズに対するサービスである。ただし、これまでの3Dプリントは専用のデータ作成が一つのネックになっていた。そいう意味でも、CADなどの専門的な設計知識がなくてもデータが作成できるようになることから、より身近なものとして3Dプリントを楽しむきっかけ作りになることが期待できる。

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