クラウドでサービス化社会進む

ハード&ネット&ソフトの「21世紀型ものづくり」

日経BPコンサルティングは「未来予測レポート2013-2025」のエレクトロニクス編とネット・サービス編を発行し、同分野の未来のシナリオをまとめている。内容では主にクラウド化がもたらすサービス化の影響について指摘されている。
エレクトロニクス編では、コンテンツやアプリケーションがネットワークを通じて「サービス」として利用するものになっていくと予測、「ハード・ソフトのサービス化」がエレクトロニクス業界に大きな変革を迫ると指摘している。
また、これからは「ハード」「ソフト」という捉え方を根底から改め、「ハードとソフトは一体のビジネス」と認識すべきと示唆。アップル社のビジネスモデルをもとに、「ハード・ネット・ソフト」が融合したプラットフォーム・ビジネスの可能性を強調しており、安く、早く、大量にという「戦後スキームの終焉」と「21世紀型ものづくりの幕開け」と述べている。
ネット・サービス編では、「クラウド」により「サービス化」が進むことを予測。ハード・ソフトの「サービス化」のキーワードとして、「センサーネットワーク」を挙げ、事例として建機メーカーのコマツが開発した建機にGPSや様々なセンサーを搭載し、そのデータを活用する「KOMTRAX」を紹介。これによって商品価値を高めるだけでなく、継続的なビジネス機会を得ることにも成功していると指摘している。
このサービス化の潮流は、エネルギー、医療・健康、農業、住宅、セキュリティ、さらには流通・販売など幅広い分野に広がり、マーケティングやビジネスモデルの変革につながっていくという。
なお、未来予測レポートは、エレクトロニクス編、サービス編ともA4判約280頁。各210,000円で販売している(セット割引あり)。

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