紙のチケットからスマホのチケットへ

メディアの多様化か?スマホの増殖か?

インターネット環境を活用した様々なビジネスに乗り出しているヤフーが、今度はチケット事業に参入する。国内のチケット市場は、当日券など直接販売する分も含めると約1兆円に上るとみられているが、かつては100%紙でまかなわれていた分野である。
ヤフーが始めるチケット事業「パスマーケット」は、スマートフォン上から電子チケットを購入するというもの。チケットはクレジットカードからの口座引き落としで購入でき、購入するとチケットがわりのQRコードが送られてくる。イベントなどの会場入り口で、送られてきた「QRコード」をスマホ画面に表示。会場では、係員がスマホのカメラでコードを撮影して確認するので、特別な読取装置などもいらない。
このサービスでは、イベント主催者が支払う手数料が、これまでよりも低水準となっているのも特長。なんといっても顧客も主催者側もスマホさえあれば事足りるということである。
ちなみに、チケット販売会社が主に扱う前売り券の市場では、「ぴあ」「イープラス」「ローソン」の3社が大半のシェアを握るという。なかでも「イープラス」は、タイムリーなイベント情報の配信、先行予約などのサービスで急成長しているサービスでIT化で新しいサービスが急成長していることがわかる。
スマホを利用したサービスとして、クーポン券の配信も当たり前になりつつある。日本マクドナルドやビッグカメラ、マツモトキヨシ、ユニクロといった大手流通企業が顧客呼び込みツールとして活用している。その背景には、ケータイでは限界のあった情報配信がスマホによって拡大しているという背景もある。特に最近では、画像なども気軽に配信できる「LINE」を活用したお得情報の配信も増加している。

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