大学願書が電子化に舵

来年度、近大で全面ネット受付

近畿大学は平成26年度入試で紙の願書を廃止し、完全にインターネットによる出願に移行することを決定した。出願の完全ネット化は全国初の試み。中京大学や東洋大学でもこれに続き、完全ネット化を表明している。
近大の前年度入試で全学部の総志願者数は過去最高の12万6,923人。推薦入試を含めた志願者数では全国1位となる。河合塾教育情報部長の近藤治氏は「近畿大学のように志願者数が多い大学が、完全ネット化することは、大学入試に与える影響が大きく、今後全国的にも広がることが予想される。受験生、大学双方にメリットが多い仕組みであり、進路指導の場面でもネット出願を推進し、新しい大学入試の形に対応することが必要だろう」と述べる。
中京大学も2014年度から一般入試で紙の願書を完全に撤廃し、原則インターネットのみで出願を受け付ける。ネット出願が受験生に十分浸透したと判断したためで、願書紙代や願書処理人件費などが削減できる分を、受験生の経済的な負担減にも繋がる。中京大では2007年度入試からネット出願を導入。その後、コスト削減を行い、2011年にネット出願者の受験料を5,000円割引く「ネット割出願を」実施した。その結果、2013年度の一般入試の出願者が東海地区の大学でもっとも多い2万9,821人となり、ネットによる出願は全体の98%を占めた。
一方、東洋大学は3月27日、入試情報サイトをリニューアルし、大学案内や入試情報、出願から入学手続まですべてが揃うウェブサイトを開設。紙の「大学案内」や「願書」は完全に撤廃するという。
教育機関の願書等の電子化は全国にも広がると見られる。電子化によるコスト削減効果は顕著。願書受付のみならず、事務作業も効率化される。印刷需要への影響は避けられそうにない。

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