オンデマンド市場開拓を積極展開

高田馬場、渋谷、池袋へ。キンコーズジャパン出店相次ぐ

2012年5月、コニカミノルタビジネステクノロジーズが、国内最大手のフェデックス キンコーズジャパンを買収し、100%出資企業となった目的は、"業種業態に合った提案型営業の態勢強化を図りながら、お客様志向のサービスメニューの拡充を進め、CRD市場に向けた様々なソリューションを提供すること"だった。これは、競争力強化に向けた一般企業のドキュメント出力ニーズへの対応や顧客企業の業務の効率化、コスト削減への出力物内製化の提案、アウトソーシングによる出力サービスの提供といった課題へ対応する戦略の一環とされている。
資本が変わってからの動きとしては、セフル製本サービスから3Dプリントサービスまでサービスメニューも充実。加えて仙台に第1号店を開設(2012年2月)し、9月には東京の高田馬場店、12月3日にオープンの渋谷公園通り店と池袋東口店で、都内35店舗、国内50店舗の規模となる。
今年に入ってからの出店場所である高田馬場、渋谷公園通り、池袋東口は、学生をはじめとする若年層が多く行き来するほか、アクセスもしやすい場所といえるため、サラリーマンやOL含め、多くの一般ユーザーの活用が期待できるエリアでもある。
その一方で、これまで都内5箇所に分散されていたセキュアードプロダクションセンターを集約することで、大量・多様な印刷オーダーを高品質でスピーディーに処理する生産ラインを構築。特にセキュリティ性が高く大量な情報処理が可能な同センターを1箇所にすることで、まだデジタルデータ化されていないオフィスドキュメントや顧客情報を活かしたビジネスツールの制作サービスへの対応の効率化が考えられる。
分散と集中による戦略的なコンテンツ市場への取り組みは始まったばかりだ。

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